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洋楽 US

ポップロック

アーティスト

 Rooney

メンバー

Robert Carmine (vo,g)

Taylor Loccke (vo,g)

Mattew Winter (b)

Louie Stephens (key)

Ned Brower (dr)

 

 

フルレンス

     アルバム             個人的満足度               

 Rooney

 

★★★★★★★★★★

 2002年にリリースされたデビューアルバム。当時、メンバーの平均年齢は19歳だったという。

 LA産らしい豪華絢爛、瑞々しいポップ感と幸福臭。なんとも大人になりきれないチェリー臭さを感じさせる大人になりきれないポップロックを奏でるバンドのデビュー作が本作である。

 モノクロでこれまた明るくなりきれないサイケデリック風味のアレンジはまるで60年代ガレージバンドのようでガレージリバイバリストのポジションともかぶってくるのかもしれない。もしくはTHE STROKES 以降とも言うべきか。

 ボーカルは甘党パワーポップバンドにありがちなナルシスティックハイトーン。特別上手いわけでもないが、そこはかとなく漂うだらしなさやへたれっぷりは個人的には嫌いではない。

 肝心の楽曲の方は期待していたほどではなかったとも、思ったより良く出来ているの板ばさみというか。本当に煮え切らないのがこのバンドなのである。まあ古き良きポップソングを丁寧にこしらえる職人ぶりはやはり好感は持てるし、お気に入りの曲だってちゃんとある。

 完全に60年代風なウェットなメロディとコーラスがノスタルジーの波を感じずにはいられないリーダートラックとか、パワーポップ好きの心の琴線に触れるであろうキャッチーな#4,#6,#9、個人的には大のお気に入りな#8など確かなポップセンスとそつのなさは十分に伝わってくる。

 ただ、そのそつのなさが問題で本当に煮え切らない。突き抜けたアッパー感だとかパンチ力だとかそういうのが無い気がする。アルバム全体が聴きとおせるだけのクオリティを保っているだけになおさら気になるというか。

 育ちのよさそうな坊ちゃん臭さ(というか人脈もセレヴらしいし)になんともいえない居心地の悪さや場違いさを感じるが、普通に良く出来た産業型ポップロックであることは疑いのない事実。

 SMALL FACESSLADE などのルーツオブロック、CHEAP TRICKENOUGH'ZNUFFWEEZER などのパワーポップ、お約束のTHE BEATLES あたりが好きな人は手を出して損はないんじゃない。

 2007.9.21

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 Calling the World

 

★★★★★★★★★
  プロデューサーにはジョン・フィールズ(アンドリュー W.K.、スイッチ・フット)を起用し、バンドと共にLAでレコーディングされた2NDフルレンス。

  プロデューサーにはジョン・フィールズアンドリュー W.K.、スイッチ・フット)を起用し、バンドと共にLAでレコーディングされた2NDフルレンス。  

 ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ビッグ・スター、ラズベリーズ、クイーン、E.L.O.、チープ・トリック、カーズ、ジェリー・フィッシュ、ウィーザーなど名だたるポップスターの正統派後継者ROONEYの2NDフルレンスということなんだけど...。あれれ、もうこんなに垢抜けて落ち着いちゃったのこいつら。

 前作では若々しさ溢れるはじけたパワーポップロックで個人的にはそっち方面で突き進んで行って欲しかったのだが。  

 本作では前作にあったガキっぽい初期衝動は抑えられ、えらい大人のポップロックを展開。メロディに大人っぽい渋みやコクを増し、ウーウーワーワー掛け合うコーラスはえらくムーディーになっているじゃないか。  

 前作ではパンク譲りの性急感も多く見受けられたが、ここにパンク色は完全に払拭。前述したポップスターの中でもビーチ・ボーイズラズベリーズ、もしくはジェリー・フィッシュに最も音楽性が近づいている。  

 とにかくアルバムを進んでも、進んでも、寝ても冷めてもテンポを落としたウェットなポップソングを連射。まるでブリティッシュ・ビートを聴いているかのような錯覚に陥る哀愁の楽曲群は前作の幸福臭が溢れんばかりのポップ感を求める人はいささか戸惑うことだろう。  

 かくいう私もリーダートラックから若干戸惑いを隠せないし、一聴してこれは聴きこみ型のアルバムとなりそうだなと予感。実際、ファーストインパクトは前作以上にガツンと来なかったし、個人的には前作の方が好きだなと思っている。

 しかし、#1も2回目に聴いたら結構ハートに来るものがあったし、このような楽曲が作れるのも彼らの成熟によるものだろう。まあ、突き抜けたものはないが捨てたものではないよねっていう作品。  

 リード・シンガーのロバートは、ロックでありつつ「同時人々をダンスさせる」サウンドを追求したという話もあるが、ああ、なるほどね。どこかしら感じるバブル臭さもとい、80年代臭さはダンスロック風であるし、#6のキーボードにBON JOVIを思い出したりもした。  

 まあ要するに「古き良きロック」を現代で体現するという根本的姿勢に揺らぎは無いわけだし、多少うんざりはしてくるがそれはそれで応援してもいい。  

 しかし、このアルバム、純粋に曲が弱くないか?いや、聴きこみ型なんだって自分に言い聞かして何回か聴いてみたが、やはり突き抜けたものはないという結論に達した。

 好みの問題もあるだろうが、中盤の楽曲の弱さはどうにかならなかったのだろうか。アップテンポの曲がほとんどない上に、耳に引っかからないフックの弱さはなんともいかんしがたい。  

 まどろみのポップチューン#7以降、若干持ち直し、#9,#10といった佳曲もある。というかアルバム後半の方が絶対曲が良いよ。  

 バックでサラーっと流す音楽に向いているかもしれないが、熱心に耳を傾けて聴くにはちょっと...。彼らの大ファンで追いかけ続けたいという人なら買って損は無いと思うが、新人バンドは2作目でこけるっていうパターンに片足を突っ込んでいる気がする。  

 それにしても#2「When Did Your Heart Go Missing?」は一度聴いたら忘 れられないコーラスにのって、首を振らずにはいられない曲ってそりゃいくらなんでも冗談だろ!?

 2007.10.1

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