| プロデューサーにはジョン・フィールズ(アンドリュー W.K.、スイッチ・フット)を起用し、バンドと共にLAでレコーディングされた2NDフルレンス。
プロデューサーにはジョン・フィールズ(アンドリュー
W.K.、スイッチ・フット)を起用し、バンドと共にLAでレコーディングされた2NDフルレンス。
ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ビッグ・スター、ラズベリーズ、クイーン、E.L.O.、チープ・トリック、カーズ、ジェリー・フィッシュ、ウィーザーなど名だたるポップスターの正統派後継者ROONEYの2NDフルレンスということなんだけど...。あれれ、もうこんなに垢抜けて落ち着いちゃったのこいつら。
前作では若々しさ溢れるはじけたパワーポップロックで個人的にはそっち方面で突き進んで行って欲しかったのだが。
本作では前作にあったガキっぽい初期衝動は抑えられ、えらい大人のポップロックを展開。メロディに大人っぽい渋みやコクを増し、ウーウーワーワー掛け合うコーラスはえらくムーディーになっているじゃないか。
前作ではパンク譲りの性急感も多く見受けられたが、ここにパンク色は完全に払拭。前述したポップスターの中でもビーチ・ボーイズやラズベリーズ、もしくはジェリー・フィッシュに最も音楽性が近づいている。
とにかくアルバムを進んでも、進んでも、寝ても冷めてもテンポを落としたウェットなポップソングを連射。まるでブリティッシュ・ビートを聴いているかのような錯覚に陥る哀愁の楽曲群は前作の幸福臭が溢れんばかりのポップ感を求める人はいささか戸惑うことだろう。
かくいう私もリーダートラックから若干戸惑いを隠せないし、一聴してこれは聴きこみ型のアルバムとなりそうだなと予感。実際、ファーストインパクトは前作以上にガツンと来なかったし、個人的には前作の方が好きだなと思っている。
しかし、#1も2回目に聴いたら結構ハートに来るものがあったし、このような楽曲が作れるのも彼らの成熟によるものだろう。まあ、突き抜けたものはないが捨てたものではないよねっていう作品。
リード・シンガーのロバートは、ロックでありつつ「同時人々をダンスさせる」サウンドを追求したという話もあるが、ああ、なるほどね。どこかしら感じるバブル臭さもとい、80年代臭さはダンスロック風であるし、#6のキーボードにBON
JOVIを思い出したりもした。
まあ要するに「古き良きロック」を現代で体現するという根本的姿勢に揺らぎは無いわけだし、多少うんざりはしてくるがそれはそれで応援してもいい。
しかし、このアルバム、純粋に曲が弱くないか?いや、聴きこみ型なんだって自分に言い聞かして何回か聴いてみたが、やはり突き抜けたものはないという結論に達した。
好みの問題もあるだろうが、中盤の楽曲の弱さはどうにかならなかったのだろうか。アップテンポの曲がほとんどない上に、耳に引っかからないフックの弱さはなんともいかんしがたい。
まどろみのポップチューン#7以降、若干持ち直し、#9,#10といった佳曲もある。というかアルバム後半の方が絶対曲が良いよ。
バックでサラーっと流す音楽に向いているかもしれないが、熱心に耳を傾けて聴くにはちょっと...。彼らの大ファンで追いかけ続けたいという人なら買って損は無いと思うが、新人バンドは2作目でこけるっていうパターンに片足を突っ込んでいる気がする。
それにしても#2「When Did Your Heart Go
Missing?」は一度聴いたら忘 れられないコーラスにのって、首を振らずにはいられない曲ってそりゃいくらなんでも冗談だろ!?
2007.10.1
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