洋楽 US
スラッシュメタル
アーティスト
Anthrax
ANTHRAX の母体は81年のニューヨーク。 スコット が ニール・タービン(vo) や ダン・リルカ(b)
などと組んだバンドに チャーリー・ベナンテ(ds) と ダン・スピッツ(g) が参入することで ANTHRAX は誕生する。
この時期、ニューヨークHEAVY METALを仕切っていた ジョニー・Z が MEGAFORCE レーベルを設立する。スコット の
ジョニー・Z に対する熱烈なアプローチが実り、 ANTHRAX は MANOWAR のサポート・アクトの座を獲得する。このツアーにおいて
ロス・ザ・ボス ( MANOWAR ) は ANTHRAX をえらく気に入り、彼の無償のプロデュースによって ANTHRAX はデモ・テープを作成、これをもって
MEGAFORCE との契約を獲得する
フルレンス
アルバム 個人的満足度
| 84年には当時 RODS に在籍していたカール・カネディ のプロデュースによってリリースされた彼らの1STアルバム
。当時はまだ ジョーイ・ベラドナ と フランク・ベロ は在籍しておらず、ヴォーカルには ニール・タービン が、ベースには ダン・リルカ
が担当していた
スラッシュメタル四天王の一柱であるAnthraxの歴史はここから始まったというわけで、狂気が宿るだっさーいジャケが目印の本作は記念すべきファーストフルレンスである。
Metallicaが正統派、Megadethが反骨精神、Slayerが黒魔術的であるとするならば、このAnthraxというバンドは存在そのものがギャグ(もちろん、痛烈にたちのわるいブラックジョーク)であると言えると思う。
なぜなら先に挙げたバンドのフォロワーはいくらでも見つかるのだが、未だAnthrax直系だとかAnthraxにもろに影響を受けたバンドというのはまずいないんではないだろうか?
それはメタルやらハードコアやらラップやらを飲み込む多彩なミクスチュア精神やルックスを含めたキャラの佇まいが真似しにくいというのもあるのだろう。
そう、Anthraxというバンドはそういう観点で見れば四天王の中で、最も「面白い」といえる存在になるはずだ。
さて、肝心の内容はNYハードコアのエッセンスをまぶしたメタルとも言えるし(つうかリーダートラックなんかほとんどハードコア)、彼らのルーツであるNWOBHM
(New Wave Of British Heavy Metal)ゆかりの叙情味というには大げさだが、ヨーロピアンな雰囲気も若干漂うスピードメタルという印象である。
強引にいえば、メロディはIron Maiden、疾走チューンはJudas Priestか。特に名曲「Panic」を筆頭としたメロディやソロは素晴らしく、初期衝動だけのやけっぱちなアグレッションに頼らない彼らのセンスの高さはこの頃から健在であった。
スラッシュアルバムとしての完成度でいったら2ND,3RDに譲るだろうが、どうにも愛着を感じてしまう作品だ。ちなみに「I'M
EIGHTEEN」はALICE COOPER のカヴァー。
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| ダン・リルカ が ニール・タービン との確執を原因に脱退、その後 ニール・タービン
が解雇される。 ANTHRAX は新たなベーシストとして元ローディの フランク・ベロ を、またヴォーカルには当時 ブラック・バイブル
なるバンドのメンバーとしてニューヨーク近辺で活動をしていた ジョーイ・ベラドナ を迎える。
そして、カール・カネディ をプロデューサーに起用して製作された85年リリースの2ND フルレンス
彼らのスラッシュメタルとしての頂点が次回作であるとするならば、本作はメロディセンスの爆発である。
彼らの音楽性を一言でいうなればIron MaidenとJudas Priestのニューヨーク風ごった煮。
そして、前述したメロディセンスの爆発と言うのは名曲「S.S.C.」 ,「ARMED AND DANGERRRROUS」などの叙情派メロディや緩急を駆使した名リフの数々がそう思わせる要因だ。
さらには高速にアグレッションを叩きつけながらもユーモラスなスラッシュチューン「GUNG-HO」 など「スラッシュメタル」の名に恥じぬ楽曲の完成度はすこぶる高い。
この後しばらくバンドの顔となるジョーイ・ベラドナはいかにも正統派メタルなハイトーンボーカルということもあって、いわゆるハードコアらしさは減退したが、ものすごく上手いというわけでもない彼のボーカルはどこかしら危うさを感じる退廃的なものでいろいろな意味で危険な都市ニューヨークから飛び出した彼らにはぴったりなものであると思う。
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| プロデューサーにエディ・クレイマー を起用して製作され、87年にリリースされた3RDフルレンス
Anthraxといえばどうもメディアでは前作を最高傑作ととらえることが多い。
だが、どうもファンの間では本作こそ最高傑作ととらえる人が多いようだ。
個人的にはMETALLICA の 「MASTER OF PUPPETS」 やSLAYER の 「REIGN IN BLOOD」、Megadethの「PEACE
SELLS...BUT WHO'S BUYING?」と並べて勝手にスラッシュアルバム四天王というポジショニングをしている本作は高い水準にまとまった良曲の宝庫だ。
スラッシュメタルに「ヘヴィネス」という概念を持ち込んだ先駆け的意味合いも含む本作は正直最初に聴いたときはそれほどインパクトはなかった(先にデス、ブラックメタルを聴いていた私にとってはとても渋く感じた。
リアルタイムで聴いていたらまた違うと思うが)。
5,6分というパンクスにとってはやや長尺な曲や初期2枚より欧州メタル的メロディの臭み、ハードコア由来の疾走感が落ちたということがそう感じてしまった原因であると思う。
しかし、聴きこめば聴きこむとメロディ、リフ、ソロプレイに引き込まれるということがわかった。やはり名盤ということを納得させてしまう力がある作品だ。
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| マーク・ドッドソンをプロデューサーに起用して製作された88年リリースの4THフルレンス
荒々しいざらつき感の1ST、メロディが豊潤な2ND、Anthrax流スラッシュメタルの完成形であり、「深い」3RDという傑作に続くアルバムというせいかどうも「地味」というか、陰に隠れてしまったような印象を受ける本作。
相変わらず得体の知れないダサさを誇るジャケはおいといて、作風自体はスピードよりヘヴィネスを重点に置いた前作の延長線上にあるのは間違いないと思う。
初期2作ほどがむしゃらに叩きつけるスラッシュチューンはないし、メロディもそれほど前面に押し出してはいない。
アメリカの社会問題を鋭くえぐる歌詞は非常にパンク的だし、フランスのHEAVY METALバンドである TRUST(IRON
MAIDEN の スティーヴ・ハリス お気に入りのバンド) のカヴァー、「ANTISOCIAL」 を収録してIron Maiden愛をアピールしたりと話題性には富む作品ではあるのだが、どうも楽曲が渋いというか。
もちろん、クオリティは高いし、楽曲のまとまりのよさは成熟に向かうバンドを明確に映し出しているとは思う。
ただ、楽曲の強烈なパンチ力の無さからか彼ら独特の体育会系的な縦ノリのくどさを少し感じてしまうのが残念ではある。
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| スティーヴ・トンプソン と マイク・バービエロ のエンジニア・チームをミキサーに起用、プロデュースには前作同様
マーク・ドッドソン を迎えて本作は製作される。
途中ニューヨークのリハーサル・スタジオが火事によって全焼、スコット・イアン のフライングVをはじめ、彼らは総額にして10万ドルものほぼ全ての機材、楽器を失うというアクシデントに見舞われる。その後、90年に本作はリリースされる。
80年代のLAメタルシーンは時として「ヘアメタル」という蔑称が使われることがある。
それは「女」、「酒」、「SEX」などグラマラスで軽薄なイメージやファッション前面に押し出したMTV戦略によるからだ。
そして、スコット・イアンはそれに対して「やつらは音楽じゃなくて、SEXを売っている」と批判したことは有名である。
当時のアメリカのHeavy Metal事情に怒りをぶつけたという本作はむしろ明朗快活なイメージの今までの作品と比べると非常に陰のある重々しいアルバムだと思う。
一方ではジョー・ジャクソン のヒット曲 「GOT THE TIME」をスラッシーにアレンジするなど彼らならではのユーモラスな感性も渦巻いている。リフはザクザクと荒々しく、メロディはダークで刺々しい。
その極致である名曲「KEEP IN THE FAMILY」を筆頭に楽曲はパワフルかつエナジーに溢れたものが多い。
特にギターリフは今までのややまったりした印象のものから、かなり鋭角的に切り込んでくる攻撃的なスタイルを見せている。
これは前述したフラストレーションをニューヨークハードコアの血で昇華した賜物なのだろう。
また、初期から比べると段違いに向上した良質なサウンドプロダクションもこの作品のレベルを押し上げている一つの要因であるのも間違いないはずだ。
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| 92年初頭に ISLAND レーベルから ELEKTRA レーベルへ電撃移籍。翌月2月にジョーイ・ベラドナ
を解雇。
やる気がない、という理由で追い出された ジョーイ の後任として、 ANTHRAX は当時空中分解していた ARMORED
SAINT のヴォーカリストである ジョン・ブッシュ を加入させる。
プロデュースには JANES ADDICTION や ALICE IN CHAINS 、そしてかつては ARMORED
SAINT をも手掛けたことのある ディヴ・ジャーデン が起用され、MINISTRY の アル・ユルゲンセン と ポール・ベイカー
がゲスト参加。93年、6THフルレンスである本作をリリース
その名の通り鎧がステージ衣装であったというネタにされかねないメタルバンドARMORED SAINT のボーカリストであったジョン・ブッシュの加入により、Anthraxというバンドの新機軸を開拓したと言える作品であると言える。
ジョン・ブッシュは前任のジョーイと比べればクセは少ないが、表現力のあるシンギングとむさ苦しい「熱血さ」を前面に歌唱するタイプである。
その表現力に富む彼の加入のためか最近のAnthraxに良く見られる「歌モノ化」の傾向が良く見られる。
それは90年代の彼らの代表曲だともいわれるポップな「ONLY」、独特の横ノリビートをもつファンキーチューン「HY PRO
GLO」、TVシリーズ「ツイン・ピークス」の音楽を手がけたアンジェロ・パダラメンティとの共演曲である深く沈みこむようなバラード「BLACK
LODGE」を聴けばわかる。
これらの曲だけを聴けばAnthraxじゃない!と思ってしまうかもしれないが、それらの曲の脇を固めるスラッシュチューンの熱さやビート力のかっこよさに変わりはないし、現代的アプローチと今までのAnthrax節の噛み合いが好セールスに結びついたのだと思う。
ただ、ボーカル変わりたての作品のせいかわりと実験的な要素が強く、ところどころに散漫な印象も受けるのも事実であると思う。
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長年の付き合いであるジョニー・Z の元を離れ、クレイズド・マネージメント
から離脱し、 ハード・トゥ・ハンドル へのマネージメント移籍を発表。
ジョニー・Z の元を離れ、同年9月に本作の制作は開始された。
当初、プロデューサーとしては マイケル・ベインホーン を予定していたのだが、OZZY OSBOURNE の 「OZZMOSIS」
の制作があったため、 URGE OVERKILL や CYPRESS HILL の仕事で知られる ザ・ブッチャー・ブラザース
を起用、ペンシルバニア州の スタジオ4 にてレコーディングは進められた。
が、ここにきて何と、今度はギタリストの ダン・スピッツ が解雇されてしまう。
そのため本作でのギター・ソロには代理のプレイヤーが抜擢されることとなる。よって本作においては PANTERA の ダイムバック・ダレル
による友情出演、バンドとは旧知の ポール・クロック (彼は BELLADONNA にもいたことがある) のほか、その残りを
チャーリー・ベナンテ が担当するという変則的な形がとられることになった。
例えるなら名盤「AMONG THE LIVING」をボーカルをジョン・ブッシュに変更しての90年代的解釈だろうか。
まあそれは言いすぎだとしても彼らの全作品中最もシンプルでわかりやすい作風である。
それはリフにしろ、ビートにしろパワーを前面に押し出しているということ。
スピードはそれほどなく強靭なヘヴィネスとガッツ溢れるビート力に重点を置いているのが非常に「Among The Living」的ともいえるが、初期に比べれば相当現代的でモダンなアプローチだし、なによりスラッシュメタルとしてのザクザクリフは確かにあるものの、ストレートなロックンロールのノリを持った曲が並んでいる。
そのため彼らならではのバリエーションや遊び心とかは希薄なのが残念ではあるが、ストレートな作風ゆえに伝わりやすく、ひたすら熱いアグレッションは最近の彼らがそれほど前面に押し出していなかったスラッシュメタル、いやロックとしての暴力性や攻撃性ではないだろうか。
ラストトラックのシンプルなバラード「BARE」もひたすら美しいと思わせながらやはりタフだ。
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| 前作のセールスがいまいちだったために 、彼等は ELEKTRA とのディールを失い、バンドはマネージメントを
CONCRETE MANAGEMENT に移籍することになる。その後、自身のレーベル 「STOMP RECORDS」 を設立し、本作の制作を開始する。
そして、98年にフルレンスをリリースする。
タイトルは通算8枚目のアルバムということから、「VOLUME 8」 がまずあげられ、続いてオウム事件や彼ら故郷のニューヨークでの事件などからもインスパイアされて、「脅威は現実だった!」という意味での
「THE THREART IS REAL」 がつけられた。プロデュースはバンド自身によって行われ、ミキシング・エンジニアには
FOO FIGHTERS や THERAPY? 、 THE ALMIGHTY などでの仕事で知られる クリス・シェルドン
が迎えられた。
なお、前作と同様、ダイムバック・ダレル 、 フィリップ・アンセルモ といった PANTERA の面々がゲスト参加している。
初期の荒々しい攻撃性や前作の強靭に弾むビート力、さらには「SOUND OF THE WHITE NOISE」のモダンな質感と豊かなメロディが見られる今までの彼らの集大成とも言える作品であると思う。
タフかつストロングにたたみ欠けるパワーメタルチューンであるリーダートラック「CRUSH」の拳握らせ、ハードコアスピリッツとメタルハートに火をつけ、血を滾らせる熱さはどうだ。
続くメロディアスかつ壮大に走り抜ける「CATHARSIS 」、Kornなどモダンヘヴィネス勢を彷彿させる陰鬱さ、重さをもった「INSIDE
OUT 」を持った現代的アプローチの曲や、「604」 、 「CUPA JOE」といったショートハードコアチューンの壊れっぷり、カントリーを思わせるメロディをもったポップチューン「TOAST
TO THE EXTRAS」などのやはりAnthraxはAnthraxだと納得のユーモラスで表情豊かな楽曲はやはり魅力的だ。
指摘されやすいバリエーションを広げすぎた散漫さは個人的にはそれほど気にならないが(下手すりゃ彼らのアルバムの中で最も飽きにくい部類に入るかも)、楽曲のムラはやはりあると思う。
しかし、多少のぬるさを踏まえても、理屈抜きにかっこいいって言えるのがやはりこのバンドの最大の強みなんだなってことがわかる力作であるのも確かだ。
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| バンドのセルフプロデュースと SCRAP 60 との共同作業で製作された2003年リリースの通算9作目のフルレンス
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その他
| オープニングから8曲目までは91年の PUBLIC ENEMY との
「BRING THE NOISE TOUR」 より、カルフォルニアは アーヴァイン・メドウズ にて同年10月に録音されたもの
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また9曲目以降ラストまでの4曲は、92年1月28日にニューヨークの エレクトリック・レディランド・スタジオ でのライブの模様を収録してある初のライブアルバム
1.EFILNIKUFESIN(N.F.L.)
2.A.I.R.
3.PARASITE
4.KEEP IN THE FAMILY
5.CAUGHT IN A MOSH
6.INDIANS
7.ANTISOCIAL
8.BRING THE NOISE
9.I AM THE LAW
10.IN MY WORLD
11.NOW IT7S DARK
ジョーイ・べラドナ在籍時の貴重なライブ音源で代表曲が並ぶ好ライブ盤。
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| 91年リリースの彼らの外伝的企画アルバム
PUBLIC ENEMY と共演で話題となった 「BRING THE NOISE」やKiss,Discharge、サーフインスト「Pipeline」のカヴァー、ライブテイクやアウトテイクなどやりたい放題にやったまさに彼らのミクスチュア精神が前面に出まくった作品だと言える。
面白ければなんでもいいという世界の究極の理想系をあらわしたのがある意味本作だ。
そして、究極のミクスチュアイズムはそのままS.O.D.の「SPEAKENGLISH OR DIE」にリンクし、Clashの「London
Calling」と通ずる。
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| ベストアルバム。フルレンスを全部もっている人にはあまり価値がないように思える。
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| バンド20周年記念に現在の面子で改めて初期曲をリメイクした企画アルバム。製作陣営は
Scott Ian(g)、Charlie Benante(dr)、Frank Bello(b)、John Bush(vo)、Rob
Caggiano(g)
ファン投票により選曲が決まったというだけあって、ライブの定番曲、代表曲がずらりと並ぶ本作。
よって曲だけ聴いていくとこれがフルアルバムだったらどうしようという名曲が連打されるベストアルバムとしても機能しそうな好企画盤だ。
なんでもリアルタイムで聴いていた方はどうもこのリメイクに違和感を感じるらしい。
確かに初期のあのペラペラな音質で叩きつけるアグレッションとざらつき感はジョーイ・べラドナだからこそ輝いていたというのも間違いないだろうし、頭三曲をジョン・ブッシュが歌うと安定した演奏力とサウンドプロダクション、さらにはジョーイのハイトーンスクリームがないぶん、スラッシュメタルというか結構フツウのロックンロールに聴こえる(もちろん、熱くて好きだが)。
というようにクセのない印象も与えてしまう場合もあるが、個人的にはジョンの歌唱と現在のバンドの技力により数倍パワフルに蘇っているというのは間違いないはずだ。
しなやかで強靭なグルーヴとガツガツしたリフによる突進力と攻撃性の強化は「A.I.R」、「KEEP IN THE FAMILY」などに特にはまっていると思うし、初期の名曲の中でも大好きな「PANIC」のすべてをなぎ倒さんばかりのビートの破壊力は半端じゃない。
バックのパワフルかつアグレッシブな演奏にジョンのボーカルが隠れがちな印象も受けるが、単なるファンプレゼンな企画モノの域を超えた出来である。
あと、曲によってはオリジナルよりテンポがアップしているものがあるのでスピード狂の私には嬉しいアレンジだ。
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