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洋楽 US

ドゥームメタル

アーティスト

 High On Fire

 SLEEP の元ギタリスト、マット・パイク によって98年末に結成。
  SLEEPの解散後、98年夏、ドラマーの デス・ケンセル とギタリスト ジョージ・ライス を入れてトリオ編成として HIGH ON FIRE を始動させる。当初ギタリストはもう一人いたらしいが、結局スリーピースのラインナップを固定化。ヴォーカルは マット 自身が担うこととなる。
 ライブを行なうことなく音源製作に突入したバンドはまず3曲入りデモ 「HIGH ON FIRE」 をリリース。99年には多くのレーベルがバンドへの契約オファーを出してきたのだが (そのなかには TEE PEE RECORDS も含まれており、そのオーナー、トニー とはバンドの友人関係であるという)、そのなかから彼等は MAN'S RUIN を選択する。

 

 

フルレンス

     アルバム             個人的満足度               

 Art of Self-Defense

 

★★★★★★★★★★

01. BAGHAD
02. 10,000 YEARS
03. BLOOD FROM ZION
04. LAST
05. FIREFACE
06. MASTER OF FISTS
07. STEEL SHOE
08. THE USURPER

 99年、カルフォルニア州はオークランドの SHARKBITE STUDIOS にスタジオに入る。 ビリー・アンダーソン をプロデューサーに起用してのレコーディングとなった。翌2000年3月、デビュー作をリリース。

 COMING SOON...

 2007..

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 Surrounded By Thieves

 サラウンデッド・バイ・シーヴス

 

★★★★★★★★★★

01. EYES & TEETH
02. HUNG, DRAWN AND QUARTERED
03. SPEEDWOLF
04. THE PETI
05. NEMISIS
06. THRAFT OF CAANAN
07. SURROUNDED BY THIEVES
08. RAZOR PROOF

 RELAPSE との契約を結んだバンドは、その後 PRAIRIE SUN STUDIO にて前作同様 ビリー・アンダーソン をプロデューサーに迎えてレコーディングを行う。2002年に本作はリリース。ジャケットアートは オリオン なるイラストレイターが携わっているらしい。

  COMING SOON...

 2007.

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 Blessed Black Wings

 

★★★★★★★★★

01. DEVILUTION
02. THE FACE OF OBLIVION
03. BROTHER IN THE WIND
04. COMETH DOWN HESSIAN
05. BLESSED BLACK WINGS
06. ANOINTING OF SEER
07. TO CROSS THE BRIDGE
08. SILVER BACK
09. SONS OF THUNDER

 EXTREME THE DO JO にて初来日を果たした彼らだが、その後ベーシストが脱退。後任には MELVINSJoe Preston を迎える。本作は2004年に本国リリースされた3RDフルレンスである。

 COMING SOON...

 2007..

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Death Is This Communion

 

個人的満足度
  ★★★★★★★★★★
メロディ
  ★★★★★★★★★★
パワー  
  ★★★★★★★★★
スピード
 ★★★★★★★★★★
1 Fury Whip
2 Waste of Tiamat
3 Death is This Communion
4 Khanrad's Wall
5 Turk
6 Headhunter
7 Rumors of War
8 DII
9 Cyclopian Scape
10 Ethereal
11 Return to NOD

 プロデューサーにはNirvanaSoundgardenなどを手掛けたJack Endioを起用して製作された2007年リリースの4THフルレンス。

 ギタリストのMatt Pikeは米Rolling Stone誌において特集された「New Guitar God TOP20」にレッチリToolRadioheadMars Voltaなどのギタリストと並んで選出されるなどきわめてその注目度が高まってきているという話だが、そんなの関係ないな。大体からして彼が並のギタリストでないことはファンならもう周知の事実。なにを今更という感じだ。
 そして、相変わらず地獄のようなロックを作らせたら、今この人たちの右に出るものはいまい。

 本作からベースがZekeJeff Matzにチェンジしている。Zekeといえば私が大好きなハイ・スピード・ロケンローバンドである。曲の短さからハードコアと思われそうだが、いやいや良く聴いて。曲の節々に過去のロケンローレジェンズの遺伝子や遺産が組み込まれた極上のロケンローを我々にプレゼンしてくれていた。残念ながら解散してしまったが...。
 特に「Kicked In The Teeth」や「Dirty Sanchez」はド名盤なので機会があったら是非聴いてみて欲しい。

 おっと、少し話が逸れてしまったが本作でも破壊神と称されるドゥームメタルサウンドは健在。そのスタンスに微塵もブレがないことにひたすら頭が下がる思いだ。
 新加入のJeff Matzがベースを担当するということで曲のスピードアップが予想されるかもしれないが、やっぱりそんなことはない。初期に比べるとドゥームメタルらしくないといわれている彼らだが、そんなこともういいんじゃない?底なし沼に引きずり込むような重いロック。それでよいではないか。
 Jeff Matzがそのベーステクをいかんなく発揮しているのがタイトル・チューンの#3「Death is This Communion」Zekeの大ファンである私でさえ、ここまで存在感のあるベースプレイヤーだとは思わなかった。
 
 楽曲は圧倒的なオーラは素晴らしい。#1「Fury Whip」はロックンロール色の強い聴きやすいナンバーだし、#2「Waste of Tiamat」はメロディのアクセントが良い。
 #4「Khanrad's Wall」はインストなのだが、NILEなどを彷彿させるエスニックなメロディが飛び出して驚いた。
 #5「Turk」は若干アップテンポのナンバーでリフの切れ味とDes Kenselの変態ドラミングがやばい。
 #6「Headhunter」はドラムソロ。この暗黒舞踏のような圧倒的な呪術力はどこから生まれてくるのだろうか。
 続く#7「Rumors of War」はなんと3分もいかない彼らにしては短尺のナンバー。内臓にえぐりこんでくるようなリフが特徴的。
 #8「DII」はこれまた4分もいかない彼らにしては短尺のインスト・ナンバー。魔界の門を開くかのごとく情念の揺らめきはNEUROSIS に近いものがあるか。いや、元々NEUROSIS に通ずるカルマを持ったバンドなんだけど。
 #9「Cyclopian Scape 」はアコギをフィーチュアしたイントロから始まる皆様お待ちかねの7分を越えるドゥーム・ナンバー。
 #10「Ethereal」はまたしても長尺曲。またしてもエスニックなメロディが聴ける。
 #11「Return to NOD」はギターソロがクール。何気にパンキッシュな性急感がある。

 3曲あるインスト・ナンバーはアルバムのインタールードだそうで、BLACK SABATHの「Sabotage」のような変わった雰囲気のものを入れたかったそうだ。エモーショナルなものにしたかったというMatt Pikeの言葉通り、アルバムの良い見せ場になっているのではないだろうか。
 また、エスニック風の曲には12弦ギターやアフガニスタンやトルコの楽器であるタンブールが使われていることにも注目したい。


 Steve Albini の手から離れたせいかまたしてもドゥーム色がさらに減退。
 さらには、地獄の焔に身を焦がすが如き、魔界暗黒闘気の減少はコアメタラーからすると前作以上に普通のロックンロールバンドになっちゃったと嘆くかもしれない。
 また、前作の#2「THE FACE OF OBLIVION 」クラスのキラーチューンがないという突き抜けの無さから前作と比較すると劣るという意見もありそうだが、聴きやすさから言えばこちらの方が上なので個人的にはこのアルバムもかなり好きである。

 全体的にロックンロール本来のわかりやすい暴虐性や抑揚のあるエンターテイメント性溢れる作りは賛否両論だろうが、やはり、ここまで威圧感のあるバンドは中々無いし、結局はHIGH ON FIREHIGH ON FIREでしかない。

 そもそも彼らはSLEEPのダウナーな失速エクストリーム性の追及などもはや頭に無く、ラウド&へヴィ、ブルータルなロケンローを体現することに意味を見出しているのだから、何度も言うようにストーナー/スラッジ色がどうのこうのなど今更どうでもいいじゃないか。

 この作品を作るに当たって一番の影響はメタルではなかったと、Matt Pikeは語る。また同時に、すごくへヴィなメタル・アルバムになることもわかっていたという。
 こういうところがまた彼ららしいし、Matt Pike好漢と呼ばれるのも納得の傑作に仕上がっている。
 破壊神の斧はまだ振り上げられたままだであり、私は支持するに値する作品だと思う。

MYSPACE MUSIC

 2007.10.8

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