フルレンス
アルバム 個人的満足度
コネチカットのハードコアシーンから飛び出したIn Piecesの1STフルレンス
MAというよりはフロリダタイプの叙情派ニュースクールをプレイしている。
ギターはエモメタルと呼ばれているだけあって、ハードコアからの突貫性は少なく、メタルにより傾倒した作りだ。
サウンドプロダクションも良くないし、演奏もかなり荒削りなのだが、そこになんとも青臭いボーカルが一生懸命歌うところになんとも「ハードコアスピリット」を感じる。
曲調も相当詰めが甘いのだが、ガラスの破片で自らを傷つけるような痛々しさとこの破綻した空気は初期衝動にまみれたファーストならではのものだろう。
はっきりいって欠点を探そうと思えばいくらでもでてくるだろうが、そんな無粋なことをさせない退廃的な雰囲気は個人的には好みだ。
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Lions Write History (2005)
2005年リリースの3RDフルレンス
メンバーチェンジを経たおかげで若干方向性が変わっていて、簡単に言うとわが国が誇るエモーショナルハードコアバンドEnvyっぽくなっている。
ポストロック的アプローチの叙情メロを何枚も折り重ね、静と動、冷静と情熱の間、喧騒と静寂の間を行き来するエモロックへと変貌している。
凶暴で邪気を孕んだニュースクール色も抑えられ、曲も長めになったおかげでストレートでコンパクトなわかりやすさが減退し、やけっぱちで比洗練だった音像もずいぶんと洗練化が進んでいるのが特徴的だ。
時にはアコギを使ったエモーションなギタープレイとメタリックなギターリフのコントラストが描く展開美とスケールの大きさは前作の比ではないだろう。
ただ、ハードコアの暑苦しいパッションとメタルのソリッドネスが後退しているせいかそのコントラストが上手く機能していないやや練りの甘さも感じられる。
そのため、長尺曲が少し退屈に感じてしまうのが残念なところだ。