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洋楽 US

ロックンロール

アーティスト

 Coliseum

メンバー

Ryan Patterson (guitar,vocals)
Mike Pascal (bass)
Chris Maggio(drums)

 

 

フルレンス

     アルバム             個人的満足度               

Coliseum 

[収録曲]
1. Detached
2. Children of Our Own Creation
3. Hostage of Privilege
4. Burn Out Bright
5. F.F.P.
6. In Time
7. This Mind Locked Inside This Body
8. Mire
9. Claim Control
10. Give Up and Drive
11. Pretty Situation
12. Simple Answer Is...

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★
メロディ
 ★★★★★★★★★★
パワー  
 ★★★★★★★★★★
スピード
 ★★★★★★★★★★

 2004年リリースの1STフルレンス。

 米国はケンタッキー州のロックンロールバンド、コリシアムのデビュー作が本作である。あまり情報の入ってこないバンドだが、Ryan Patterson がギターとボーカルを操るトリオ編成のバンドのようだ。他のメンバーはMike Pascal(bass)Chris Maggio (drums)

 ノイジーなギターワークから突進するリーダートラックを一聴して思ったのが「うわーMOTORHEADだー!!」。
 もうこれだけでこのバンドの音楽性はお分かりであろう。MOTORHEADを根っ子に持ったパンキッシュ暴走ロックンロールサウンドをダイナミックに聴かせている。
 どうやらメタラーの方に言わせるとパンクに聴こえなくもないらしいが、なるほど、ぶっ壊れた前のめりなビートからなる性急感は間違いなくハードコアパンク。滅多にテンポダウンしない暴走気質はZekeをも彷彿させる。
 野蛮に吐き捨てるヴォーカルは特筆すべき特徴こそ少ないが、Puffballを思い起こさせるどこか影のある歌唱を見せていて感情は結構豊かである。
 そういったことから北欧爆走系ともリンクしそうだが、やはりこちらは米国産。肉食と猥雑な精神でごっちゃにされたドス黒さは繊細というよりはブルータル&ブラック。
 
 正直に言えば彼らのファースト・インパクトは非常に薄いものだった。この手のバンドは多い上に結構聴いてきたわけで、一曲目が始まった瞬間から新鮮味が薄れていくのを感じていたからだ。確かに私の好きなやけっぱち暴走ロケンロータイプのバンドだけど、強烈なインパクトはなさそうだな、と。

 しかし、アルバムを聴き進めていくうちにこのバンドの魅力に取り付かれている自分がいるという事実に気づいた。いや、これ、結構良いアルバムではないか。
 まず思ったのが何気にメロディが豊かだということ。アメリカ西海岸からの流れを汲むようなダークでウェットなメロディも巧みに操り、ヴォーカルも力強く、枯れた声で歌い上げるもんだから意外にグッと来るものがある。
 特にエモーショナルな6. In Time7. This Mind Locked Inside This Body なんかは非常に味わい深い。
 悲壮感と渋みを増した10. Give Up and Drive も良曲であるし、こういった楽曲があるから、バラードなんぞやらずとも楽曲に抑揚が生まれているのは好印象。まあ普通のメタラーからすれば一本調子で単調かもしれないが、良く聴けば不器用だとしても、表現力のあるバンドだということがわかる。
 ぶっ壊れた9. Claim Control なんかも非常にクールだ。
 
 1分、もしくは2〜3分のコンパクトな楽曲と心地よい疾走感により中だるみはまったく感じないし、いつの間にかアルバム終盤に行ってしまっているのはかなり爽快である。
 まるでガソリンをたっぷり積んだトラックに火をつけて、さらにガソリンスタンドに突っ込むかのような危険なロックンロール。痛快だな。
 それにしてもこのバンド、アルバム後半の方が曲が良い気がするけどやっぱりスロースターター?

 ダークメタリックパンク&ロールということでDISCHARGE meeets MOTORHEADなんていう形容が出来そうだが、それ位の瞬間風速の速さを持ったバンドであるのは間違いない。
 やはり、こういう実直なロックって心にストレートに響くんだよな。単純といわれようとも構わない。ロケンローは永遠に不滅なり。

 ・MySpace

 2007.10.21

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No Salvation

 

[収録曲]
1.No Benefit
2.Defeater
3.Fate Of Men, The
4.Seven Cities
5.Profetas
6.Shake It Off
7.Skyline F***er
8.Funeral Line
9.White Religion
10.Interceptor
11.Fall Of The Pigs
12.Believer
13.Burden, The

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★
メロディ
 ★★★★★★★★★★
パワー  
 ★★★★★★★★★★
スピード
 ★★★★★★★★★★

 2007年リリースの2NDフルレンス。
 
 プロデュースはCONVERGEKurt Ballou。それも影響しているのか楽曲にカオティックな要素が含まれるようになった。どちらかというとシンプルなロックンロールだった前作と比べると、コロコロと表情を変えるジェットコースターのような楽曲は非常に新鮮ではある。

 リーダートラックの1.No Benefit からCONVERGE的なのには驚いた。
 ただ、彼らの持ち味であるアメリカ西海岸を思い起こさせるダークでゴシカルともいえるメロディは健在で、2.Defeater5.Profetas といった楽曲ではそれが味わえる。
 ただ、前作と比べるとよりエクスペリメンタルなアプローチが強く、黒さと鬱度が上がっている印象を受ける。
 特に7.Skyline F***er8.Funeral Line では最近のCONVERGEや日本のSWARRRMをも彷彿させる混沌の構築美を見せている。
 また、初期CONVERGEのような突進力を持った11.Fall Of The Pigs もかなり強力である。
  
 全体的に前作のMOTORHEAD的であるストレートなロックンロールの暴虐性は薄れ、漆黒に塗り固められた絶望感のアップはURANUSHIS HEROES GONETRAGEDYの流れを汲むカオティック・ハードコア勢に傾倒しているかのようである。
 それゆえ前作の漢汁満載で直情的なロケンローストイズムの減退に寂しさを感じないわけでもない。

 それでもビルドアップにスケールアップが重ねられ、より強靭になった楽曲のフックは前作以上に抜群だし、13曲を約32分で爆走し、燃え尽きてしまう潔さは相変わらずクールだ。
 やはりこのバンドの本質はどうしようもなくやさぐれたロックンロールであり、例えカオティック・ハードコア要素が強くなろうともそれは不滅。
 あまりにアルバム1枚が早く終わってしまうので、もうこんなに進んだの?と突っ込める愛しきロケンロー。
 CONVERGE meets MOTORHEADなんて形容を嫌味でも悪口でもなく捧げよう。

 2007.10.22

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