| オーストラリアのバンドの日本デビュー作にあたる3RDフルレンス。
てっきり1STアルバムと思っていたが、なにげに3枚も出してるのね、このバンド。バンドとしてはそれなりの成熟に向かいつつある時期か。
音楽性の方はいわゆるメロハー(メロディアスハードロック)とも言えるし、少し毛色が違うがメロパワ(メロディックパワーメタル)と呼んでも良いのかもしれない。まあ単なるメロディックなメタルと言ってしまえばそれまでなのだが。
オーストラリアのバンドだが、大陸的で大雑把な印象はなく、ジャーマンメタルより北欧メロディックメタル勢に近い。ピアノやキーボードを交えた泣きメロを駆使しながら、ナルシスティックなヴォーカルが歌い上げている。
ギターはそれほどテクニカルで無いし、どちらかというと淡白。正直、耳の肥えた人に訴えかけるものはさほどないようにも思える。メロセンスはともかくリフセンスには抜きん出るものはあまり無い...。
ヴォーカルは普通に上手い。メロパワタイプの声質で是非疾走チューンを歌ってもらいたいものだが、残念ながらこのバンドは疾走チューンをやらない。本当に残念だ。まあ結局めちゃくちゃに上手いという訳ではないのが、一番残念だが。正直ありきたりな歌唱なので個性というものは感じない。
キーボードなどにクラシカルなフレーズが目立つため、「疾走しないSONATA
ARCTICA」という感じをしないでもない。ジャーメンメタル的男臭さはほとんどしないので、室内音楽臭いという点でも共通しているだろう。
#5のキーボードの臭さはEUROPEも彷彿させる恥ずかしさである。
さて、肝心の楽曲の方なのだが、このバンドの一番の問題である。はっきり言ってしまえばキラーチューンや名曲なぞ存在しない。聴き手を一発で虜にしてしまいそうな強力なパンチ力を持った曲が作れていないっていうのがこのバンドの泣き所。
はっきりいって小生はSONATA ARCTICAに似ていようが、室内音楽だろうが、そんなことはどうでもよく、曲さえ良ければファンになり大いに認める。しかし、曲の質がこれではB級,C級バンドの域を越えないというのが正直なところ。
それなりに良い曲はあるのだが、最後まで耳に残る曲はやはり少ない。そもそも速い曲がないのに長尺曲が多いものだから、私にはきつい。そんな戯言を吹き飛ばすキラーチューンを是非作ってもらいたい。
#5,#6とか今後に期待できそうな曲も存在するし、磨けば光りそうなバンドではあるんだがなあ。3枚目ということもありバンドの過渡期に差し掛かっている作品なのかもしれない。
それにしてもジャケットのアートワークのセンスは良いね。やたら尊大な邦題のスケールの大きさを楽曲にも期待すると肩透かしを食らうけど(笑)。
2007.9.24
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