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洋楽 

メタルコア 

アーティスト

 

Parkway Drive

Myspace

2003年結成、オーストラリア出身のメタルコアバンド

ウィンストン・マッコール<vo>
ルーク・パトリック<g>
ジェフ・リング<g>
ジア・オコナー<b>(1STアルバムリリース後に加入)
ベン・ゴードン<ds>

フルレンス

   アルバム               個人的満足度           

 キリング・ウィズ・ア・スマイル

 

曲目リスト
1. Gimme Ad
2. Anasasis (Xenophontis)
3. Pandora
4. Romance Is Dead
5. Guns For Show, Knices For A Pro
6. Blackout
7. Picture Perfect, Pathetic
8. Its So Hard To Speak Without A Tongue
9. Mutiny
10. Smoke Em If You Got Em
11. A Cold Day In Hell

★★★★★★★★★★

 Killswitch EngageのギタリストであるAdam Dutkiewiczがプロデュースを手がけたオーストラリア出身のメタル・コア・バンドのデビュー作。なんでも本国オーストラリアのインディ・チャートで2位を獲得したヒット作なんだそうだ。

 北欧メロディック・デス・メタル譲りの叙情性と、ハードコア譲りのストレートなアグレッションが一体となったエキサイティングなサウンドを聴かせる...といったありきたりなキャッチフレーズがピタリとはまる、世間曰くメタルコアバンド5人組のデビュー作が、アメリカではかのエピタフから2006年にリリースされた。

 さて、音楽性の方は冒頭にあるとおり、世間一般で言う「メタルコア」そのもの。At The Gates,In Flames縁の北欧メロデスのメロンコリックでいて、アグレッシヴ。暴虐性を湛えたメロディアスなリフはブラックメタル風ですらある。

 まあ一言で言ってしまえばKillswitch Engageのフォロワーなのだが、面白いというか、生意気というか、したたかというかこのバンド、北欧メロデスどころかKillswitch Engageからの影響も否定する姿勢を見せている。

 メタルコアバンドであるということを素直に認めているのに、だ(笑)。

 これだけだとなんとも数の子フォロワーの一バンドとしか見えなさそうだが、確かな実力があるから嫌になっちゃう。

 北欧メロデスやブラックメタルからの影響を「偶然だ」と否定する姿勢からもわかるように、先輩メタルコア勢よりもパンクな色合いに仕上がっている。

 やけっぱちな疾走感は昔ながらのハードコア縁のものだろうし、ボーカルはConvergeの影響を受けているとしか思えないし、旨みのある叙情リフはBad Religionからの影響もあるのだろう。

 結論としてはBad Religion meets Killswitch Engage meets Converge。また、ギタメロにエモ臭さも感じるし、北欧メロデス化したDeath By Stereoともいえるかもしれない。

 ギターを筆頭に演奏力はかなり高いし、劇的な展開を盛り込んだ楽曲から実力は十分にあるバンドということはわかる。#10などのギタープレイにはAtreyuなどオレンジカウンティ勢の影も感じさせる確信犯っぷりも披露。

 各楽曲にしっかりと聴き所をつくり、丹念に練り上げた作りは好感が持てるのだが、後半に進むほどフックが弱くなるという印象は否めない。

 焼き直しメタルコアで世界に挑むならもっと全体的なスケールアップを望みたいところである。まあこれからの成長がかなり楽しみではあるので、もうすぐ発売される2NDフルに期待したい。

 2007.9.8

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 Horizons

 ホライズンズ

 

曲リスト
1. Begin
2. Sirens' Song
3. Feed Them to the Pigs
4. Carrion
5. Five Months
6. Boneyards
7. Idols and Anchors
8. Moments in Oblivion
9. Breaking Point
10. Dead Man's Chest
11. Frostbite
12. Horizons

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★
メロディ
 ★★★★★★★★★★
パワー  
 ★★★★★★★★★★
スピード
 ★★★★★★★★★★
 オーストラリアの新人メタルコアバンドによる2007年リリースの 2NDフルレンス。デビュー作同様Killswitch EngageAdam Dutkiewicz (g)がプロデュースしている。レーベルはもちろんパンクスにはご用達のEpitaphだ。
 Killswitch Engageどころか北欧メロデスからの影響を完全に否定する確信犯バンドの2枚目ということで、前作からどう成長したかを期待してCDトレイに入れてみると...うーん、良くも悪くも前作とそれほど変わらずといったところか。
 バンドの主張とは違い、完全に北欧メロデスの影響下にある豊潤なメロディを湛え、At the Gatesに通ずるソリッド&デスラッシーなリフを刻んで特攻するギター。さらには大胆なブレイク・ダウンが暴力衝動を誘い、伝染させる。まあ言ってみれば典型的なメタルコア、MAメタルにカテゴライズされてしまう面白みや斬新さの無さはやはり予想通り。
 前作と比べるとどちらかというとハードコア元来の荒々しいパッションやプリミティヴな攻撃性は減退し、より北欧メロデスに接近するドラマティックな展開をこれでもかと大々的にフィーチュア。そのメロディの旨みとわかりやすいキャッチーさは幾分か増したように感じる。
 やけっぱちに楽曲を引っ張る絶叫デス・ボイスを吐き出すヴォーカルはやや表現力と精彩さ、本気(マジ)な圧力に欠け、いささかぬるいのは否めない。特に甘甘なスクリームのなんちゃってぶりに苦笑したりもするが、若さと勢い先行で突貫する姿は青臭く、痛々しく、刺々しく、エネルギッシュ。上には上がいるが、個人的には結構好きなタイプだ。
 冒頭でそれほど変わらずとも書いたが、それはスタイルだけに限ったことで楽曲の情感を際立たせる表現力はワンランクアップ。それはアルバムが進めば進むほど深く感じられた。
 特に透明感溢れるイントロ1. Begin から繋がっていく2. Sirens' Songの突進力にはやられたし、 4. Carrion5. Five Months 7. Idols and Anchors 9. Breaking Point といった楽曲には哀切に激情を絡ませ、ハートを揺さぶる手法の上手さには並々ならぬセンスを感じた。
 また、彼らにしては長尺なラストを締めくくるタイトル・チューン12. Horizons はアコースティック・パートから雪崩れ込むカタルシスにたまらないものがあるではないか。
 ただ、楽曲がコンパクトなのは好印象だが、そのコンパクトさにどうも劇性が呑まれているような小粒さは若干あるし、どうせKillswitch Engageのフォロワーなんだろ?という声を撥ね退ける風格が出てきたかといったらそれは微妙なところ。それゆえどうにも突き抜けたパンチ力に欠ける量産型優等生バンドといった感想も沸く。
 それでも凡百のメタルコア勢よりはバンド・カラーがくっきり出ているし、聴き込めば前作から確かな成長を感じることができるはず。楽曲のクオリティも軒並み高いのでAS I LAY DYING、初期ATREYUなどの高品質メタルコアバンド、もしくは純粋たるハードコアな攻撃性を叩きつけるストロングぶりからDimension Zeroといったバンドが好きな方にはお薦めできるアルバムだ。流行りものの美味しい所取りの音楽性の為、ファースト・インパクトは例によって弱かったが、丁寧に練られた楽曲はボディブローのようにじわじわ効いてくる。小粒だが、ピリリと辛いのは間違いない ジャケ・アートも地味に良いしね。

 2007.11.18

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