| フランスのOSMOSEから2007年にリリースされた3RDフルレンス。プロデュースはJochem
JacobsとBouke Visserの二人が担当している。
アルマゲドンなジャケ・アートが素敵なオランダのメロディック・デス・メタルバンドの3枚目が本作。過去作は未聴なのだが、なんでもデビュー当時から高品質のメロデスをこさえる実力派としてその手の愛好家には重宝されているバンドだそうだ。
その音楽性は一見ありがちなスウェディッシュ・スタイルのメロディアスなデスメタルなのだが、ノーキーボードでメランコリックで素朴なメロを紡ぐという最近ではあまり見かけない珍しいタイプ。変な言い方だがオールド・スクールなメロデスと言った感じか。
ヴォーカルはDARK TRANQUILLITYのミカエルの情念のこびりつきをまろやかにした、もしくはSOILWORKのビョーン・タイプ。特にメロディック・パートなんてビョーンをかなり彷彿さす貫禄ありでカリスマ性は抜群。うん、確かにかっこいいわ。
一言で言うならAT THE GATESからイエテボリ、SLAYER風味を薄めたもの。または、洗練された初期DARK
TRANQUILLITY(訳わからんww)、もしくは起伏に富んだ楽曲から北欧のDEATHか(オランダのバンドだけど)。ちなみに某紙が言っているほどデスラッシュというかスラッシュ要素は強くないので、その辺りの愛好家の方はご注意を。
楽曲の方もとにかく丁寧に練りこんでいるなというのが第一印象で職人気質は存分に感じられる。メランコリック・パートが炸裂する「When
Stone Turns To Ash」、リフがかなりクールな「Craven
Ablaze」、「Chokedamp」、凝った展開に聴き応えがある「Defects
Of The Isolated Mind」などアルバムは優れた佳曲の宝庫だ。
ただ、丁寧さと実直さ、堅実さはばっちり伝わってくるものの、いかにもB級なサウンド・プロダクションと強烈なパンチ力の無さが惜しい。どの曲も良く出来ていて特に文句の付けようが無いのだが、これはっていうキラーチューンが無いのが不満ではある。
さらにはヴォーカルを含め、各メンバーがあまりにも器用なものだから、小手先の表現に走り過ぎていて、デスメタルにしては小奇麗過ぎる、お行儀よくまとまり過ぎているのが若干物足りない。あと、中盤以降の楽曲が少し弱いような...。「Soul
Severance」から持ち直してはくれるけど。
まあそれでも楽曲の品質はB級どころか間違いなくA級に片足を突っ込んでいるし、ストイックなまでにこのスタイルにこだわり続けるアティトゥードは文句なしでかっこよし。良いバンドじゃないか、DETONATION。それにしてもこのアルバム、恐ろしく流通が悪いな...。
2007.12.27
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