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COHOL presents [TOTAL ECLIPSE vol.7] ライヴ・レポート
2月10日 日曜日
小岩 em7

COHOL presents [TOTAL ECLIPSE vol.7]
-Gray Daturas(Australia)&毘盧釈那(Osaka) Japan tour-

COHOL
DIE YOU BASTERD!
Gray Daturas
KING'S EVIL

毘盧釈那

会場17:30
開演18:00

前売1900円
当日2200円

 オーストラリアはメルボルンにて結成されたエクスペリメンタル・ヘヴィ・トリオGray Daturasの日本ツアーがこの度開幕!!というわけで私も参戦したわけだが、実は一番の目当てはDIE YOU BASTARD!だったりする。
 昼に小岩に到着してから予定通りラーメンを食べようとしたのだが、何故か地図の場所に店が存在しないという驚愕の事実。仕方がないので諦めて松屋で昼食。豚テキW定食を食べてみた。価格は少々高かったが、大盛りが無料でサラダの量が多かったし、タレが絶品。ご飯が進みまくったせいで大盛りなのにご飯が足りなくなる。
 吉野家の味が全盛期に比べると遥かに落ちていることを考えると私の中でトップに立ったのは松屋かも。すき家は味にちょっとムラがあるしなあ...。
 さて、次はディスコで音源漁り。だが、店が開いていないというまたしても予定外の事態に。仕方が無いのでコンビニで立ち読みしたりして時間を潰した後、スタッフの人が扉の鍵を開けていたので入らせて頂いた。
 品揃えは正直滅茶苦茶良いというわけでもなかったが、アナログ盤や自主制作のCDRとかが置いてあって、「ああ、こういうレコード屋っていいなあ」とか思った。
 HALF LIFESLIGHT SLAPPERSの初期音源集やLiEFGAUZEの新作などを購入。その後、時間を潰してからem7 へ入ろうとしたが、まだ時間がかかるということなので10分ほど時間を潰してから再度突入。
 それにしてもライヴが始める前に一人でいるっていうのは寂しいねえ。つくづく趣味の似てる友人が欲しいなと思った。

COHOL
 ライヴ一番手はこのイベントの主催者である横須賀の3ピースEmotional&Darkness MetalバンドCOHOL。ちなみに「コール」と読む。ひげづらでむさ苦しい(失礼!!)べーシストが絶叫しながらベースをかきむしり、長髪のギターが挙動不審に動きまくり、ドラムは笑顔を見せながらビシバシとビートを叩き出す。
 音楽的にはノイジーでメタリックな中期ENVYみたいな感じで、エモーショナルなメランコリック・パートとファスト・パートを組み合わせたグラインディング・エモコアといったスタイル。正直、ヴォーカルが少々弱いかなと...。まあポスト・ロックアプローチも強くヴォーカル・パート自体が少ないので、これはこういうものなのだろう。
 曲は結構良かったので一曲入りのCDRを購入。100円でした(笑)。


 続くは私の本命とも言っていい、ブラック・メタリック・ハードコアトリオ。彼らのライヴはやばいとは聞いていたがこりゃ確かにやばい!!
 何がすごいかってもう純粋にいかれてるんだもん。一回も笑わず、うつろな目をした生気の通わない表情をしつつ、血しぶき模様の長ランみたいなズボンをはいたリード・ヴォーカルはうめき声から怒声までを使いこなし、片方のヴォーカルも終始憤怒にまみれっ放し。ドラムも絶対シラフじゃないぜ、あれは。
 最後にはマイクスタンドをギターでなぎ倒し、ドラムセットは倒され、スティックを投げるというファンタスティックな結末に。おまけにマイクに向かってドラムがデスボイスを叩き込むという始末だ。
 盛り上がるとかそういうレベルのステージじゃない。ただただ恐ろしい。しかも、ノーMCだぜ?客への愛想とか感謝とかそんなん皆無。というバンド名はほんと伊達じゃねえ。もはや人外の存在。
 選曲自体は初期の楽曲を交えたメドレー仕立てだった気がする。2NDシングル収録のド名曲「憎悪」をやってくれたのが滅茶苦茶嬉しかった。
 スロー・パートからファスト・パートに移行する瞬間のカタルシスといったらほんと右に出るもんはいないね。躁鬱というか鬱しかない。

DIE YOU BASTERD! 
 さて、3番手はもひとつの本命、我らがジャパニーズ・ハードコアの星DIE YOU BASTERD!。屍とは違い、MCはユーモアと人情味に溢れていて人懐っこい感じだ。辰島の兄貴はモヒカンなんだけど(笑)。
 ステージングの方はもはや文句なし。演奏上手すぎである。ドラムの上手さはもはや言うまでも無いが、特にギターのテクには脱帽。ブルータルに残虐リフを刻むわ、時にクラシカルなソロを見せたりと凄まじすぎ。
 彼らのステージを見て思ったのが、このバンドはグラインドうんぬんとかいう次元ではなく、普遍的なロックンロール・バンドとしての魅力を備えているんだなと思った。何せ披露したカバーはMOTORHEADの「ACE OF SPADES」だし、曲調自体も一般的なグラインドからすると嫌な言い方だが非常に音楽的。MOTORHEADを知らない奴は黒いTシャツを着ちゃいけないんだぜとの台詞は彼らが言うと説得力ありだ。
 選曲は「亡国の旗」や「濤声」といった最近の曲や代表曲の「DIE YOU BASTARD!〜くだらねェにも程がある!」など。「バスタードッ!!」の掛け合いに痺れまくり。
 ちなみにあまりのかっこよさにTシャツを買っちゃいました。背中に例の決め台詞「速きゃいいんだよ、くそったれ!!」が描かれている。速いだけのバンドじゃないって証明してくれたライヴなんだけどね。

KING'S EVIL
 1989年にマサミチ、ワタルの山田兄弟によって東京で結成されたスラッシュ・メタルバンド。実はこの人達、近くのコンビニにいるのを見かけてそのわかりやすすぎる姿に惚れ惚れした。だって、KREATORDEICIDEのシャツ着てるんだもん。
 さて、実はあまり期待していなかったバンド。何故なら公式ホームページで楽曲を視聴したかぎりでは普通のオールド・スクールタイプのデスメタルといった第一印象だったからだ。多分、初期の曲だったんだろうけど。
 しかし、ステージを見てその間違ったイメージを完全に吹っ飛ばされた。そりゃCD即買いするわ。正直言ってかっこよすぎ。期待していなかったぶんだけ、破壊力が倍以上になったね。
 ステージを見て思ったのが、もうこれが正統派のスラッシュ・メタル。ヴォーカルがデスヴォイス気味で、ブルータル&へヴィなのでデスラッシュと呼んでもいいのかもしれないが、とにかく演奏の安定感が抜群だったし、問答無用で頭を振らせるスラッシュに最も重要な説得力が備わってやがるからグレイトだ。何故このバンドがアンダーグラウンドで活動しなければならないのか理解できん。枠にはまりまくったお行儀のいいB!メタルよりよっぽどクールだ。
 ロックンロールのノリを加味した曲もあって一番盛り上がっていたのがこのバンドだったかも。ちょっと違うがENTOMBEDの頑なまでの職人気質やスラッシュを通過したオールドスクールデスが好きな人には是非お薦めしたい。
 ていうかhideさんどうですか?すげえいいっすよ、このバンド。機会があれば是非ライヴを見てほしいなあ。
 何はともあれ思わぬ伏兵の登場に完全にノックアウトされた。

毘盧釈那(Osaka)
 次はアジアン・テイストを取り入れた大阪のプログレッシヴ・ドゥームバンド。なんと和太鼓やドラム缶、トラックのホイールなどのメタル・パーカッションがセッティングされているではないか。何でもスペースの関係で今回はツアー組だけらしく、そこは残念。
 さて、肝心の彼らのライヴだが、やばいの一言。力一杯に叩かれる和太鼓の破壊力、金槌でドラム缶やらを叩くいかれっぷりに圧倒されつつ、基盤は極上のドゥーム・メタル。しかも、グラインド並にファストになるパートがあって、そこの爆裂ぶりは半端じゃない。ドゥームにありがちな雰囲気ものということもなく、むしろその場の雰囲気をぶっ壊す破天荒なパワー、つまりはロックの魅力をこれでもかと備えたバンドという印象だった。語りのようなヴォーカルもクセがあってすごいかっこいい。
 これから発売されるアルバムが楽しみだ。いいバンド見つけたな〜。

Gray Daturas
 最後はオーストラリアはメルボルンで結成されたノイズ/エクスペリメンタルロックバンドGray Daturas
 正直に言えばドローン最高という趣味でもないし、前の毘盧釈那のステージがあまりにも素晴らしかったので食われてしまうのではないかと思ったが、いやーすげえよ、このバンド。ほんと素晴らしかった。
 多くの種類のエフェクターを使い分け、手の平でかきむしったりとああやってノイズを出してるんだと勉強?になったのもそうだが、とにかく精神を圧迫される問答無用の轟音がえらいファンタスティックだ。
 女性ギタリストのBonnie嬢がふくよかな体を揺らし、髪を振り乱すその姿は非常に艶やかだった。ぶっちゃけスタジオ・アルバムはどうでもいいのかもしれない。ライヴだよ、ライヴ。このバンドの魅力は。

最後に...
 何だか女の子も結構いたし、客は結構おとなしいタイプの人が多かった。そんなわけで私の眼鏡がぶっこわれるほどの狂乱ぶりというのが無かったのが残念だが(せっかく眼鏡をしまうケースを持っていったのに)、全バンド素晴らしいステージを見せてくれた。
 ただ、DIE YOU BASTERD!あたりはワンマンで見たいというのが正直なところ。もっともっと轟音の波にやられたいのだ。まあ2000円ちょっとでこのボリュームだったから満足しております。
 そして、家に着いたのが0時過ぎ。疲れたけど、楽しませていただきました。

 2008.2.11

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