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これを読んでいる貴方。速くて、重くて、うるさくて、やかましい、激烈な音楽は好きですか?え?好き?ではこの音源を聴かぬわけにはいくまい。全世界の激烈音楽愛好家に捧ぐ日本のデスメタル/グラインドコアバンド、DIE
YOU BASTARD!の2003年リリースの1STフルレンスが本作なのだが、いやー、その内容たるやあまりに神がかっていて、恐ろしすぎる。日本が世界に誇れる文化の一つはハードコアなりと固く信じている身としては彼らの存在はあまりにも強烈過ぎた。
さて、その内容はもう帯に書かれている言葉一つに集約されるだろう。
「速きゃいいんだよ、くそったれ!!」
どうよ、整合性どうのこうのやらつまらんことばかりほざく優等生メタラーが裸足で逃げ出し、我々ハードコア・フリークが歓喜に咽び泣くような強烈な一言は。一方、ジャケ・アートに至ってはNYハードコアに通ずるような完全に極道スピリッツむき出し。本物のチンピラのやるロックはかっこいいぜ、ちくしょうめ。
1994年にIRON FIST 辰島(Dr)の兄貴により活動スタートしたこのバンドは、当時よく聴いていたDEATH METALバンド達がどんどんタルく、ゆるい音になっていったため、自分でブラストしまくりの速いバンドをやるために新バンド結成を決める。なんていうかっこいよすぎる誕生エピソードからもわかるようにとにかく、剛よく柔を制すがごとき、目には目を、歯には歯を、力には力を、暴力には暴力を。とにかくバイオレンス&デストロイ。
さらには完全実力主義という演奏陣。辰島の兄貴がぶっ叩くブラスト・ビートは恐らく日本一、いや、世界でも有数の速さだし(海外のバンドに負けちゃいねーっていう言葉に納得)、一方、ギターはCRYPTOPSYやNILEなどとタメを張れるテクニックを披露。それゆえ楽曲は時に変態プログレッシヴとも言えるほどの複雑さをもって迫るが、そこは煮え滾るハードコア・スピリッツを持つ彼ら。
わかりやすすぎる歌詞を吐き捨てるヴォーカルはいわゆるデス・ヴォイスではないし、ジャパコアらしいストロングな合唱コーラスをフィーチュア。その音像はわりかしキャッチーで聴きやすいのだ。特に「DIE
YOU BASTARD!〜くだらねェにも程がある!」なんて脳髄にこびりつきまくるド名曲。グラインドなんて勢いだけだろ?なんていう馬鹿共の口を漢汁滾る剛直で塞ぐかのような素敵過ぎる痛快さだ。
もっともこれはグランド・コアとしてのキャッチーさなので、歌メロやメロディがどうのこうのなんていう次元には無いので、そこらへんはあしからず。スタイルが似ているというわけではないが、楽曲志向のグラインダーとして、かのNASUMと共鳴する部分もあるはずだ。
そして、このバンドの本質はその暴力性のみにあらず。「S.T.F」、「闘魂伝承」、「電光石火(アンディ・フグに捧ぐ!)」といった曲名からもわかるようにプロレス/格闘技ネタを織り込んだユーモアと、MOTORHEADやなんと長州力の入場曲、eastern
youthのカヴァーするという過去の先人達をリスペクトしつつ、自分流にアレンジする消化機能の高さ。つまりは、剛力一直線に終わらない彼らのセンスの高さはこれでおわかりになられただろうか。
さあ、もうゴタクは十分だろう。多くの言葉など本作を前にしたらゴミにしかならん。全てをなぎ払い、打ちのめす激烈なロックが好きであるというのであれば、すぐにでもHELL
OR DIE!な本作を手に取ろう!!アルバム・タイトルに偽りなしの傑作!!
そして、BLAST BEAT RULES! KILL UGLY TREND!その言葉こそ全て。
2008.1.22 |