| 新ベーシスト、Yu-to加入後の初作品。通算4作目のフルレンス。
今やYOUNG
GUITARなどの雑誌にも引っ張りだこ。ウルトラテクニシャンギタリスト、Syu率いる恥ずかしいほどのクさメロメタルバンドの新作がついにドロップ。その恥ずかしい泣きっぷりはファンには悶絶必死。この手の音が嫌いな方には湿疹さえ起きかねない恥ずかしさ。
基本的な音楽性はやはり変わらず、「Syuの超絶ギタープレイを中心としたクラシカルなメロディックスピード、もしくはパワーメタル」。そして、臭い、臭い、臭すぎるメロディはやはり健在。HELLOWEENの守護神伝並のアニメチックな臭さをこれでもかと発している。
ただ、その恥ずかしさを最大の魅力に還元することができる曲作りの上手さはやっぱり尊敬に値する。直視できない恥ずかしさのイントロ#1に続き、ピロピローとギターがハイスピードで泣きまくる#2、ギターソロがやばい北欧というよりジャーマンメタル寄りの#6といった名曲や曲名に反して湧き出る清水の如き透明感を湛えた#8、ゲームやアニメのエンディングテーマのようなピアノも使用した#9も面白い。
SONATA
ARCTICAがトチ狂ったかのようなイントロで幕を開ける#10もグッド。それにしてもRevolutionって単語好きだねえ(笑)。
さらに本作の最大のポイントは日本語歌詞の楽曲だろう。#3でいきなり「切ぃ〜り裂ぁいた」とか言い出す神経はまともじゃないし、やはりGALNERYUSはGALNERYUSでしかない。「魂〜脅かす〜...♪」。ああ、名曲だ(笑)。
キーボードも大活躍の#5もくっせええ。「たとえ見失ったとぉしぃ〜ても〜♪」、確かに感じるそのぬくもり♪どうのこうのなどこちらも正気じゃない。間違ってもチャリンコ乗りながら口ずさめない曲だ。
EAGLE
FLY FREEのmusic-metalさん曰く「ANTHEMっぽい」という#11。あ、ほんとだ(笑)。まるで戦いに赴くような高揚感あるリフはまさにANTHEM。これも日本語歌詞なのだが、前述の#3、#5と比べると歌詞がはっきりと聴き取りにくいので恥ずかしさでは劣る。さ〜ま〜よう〜...♪。
そして、アルバムは2分足らずのインストで幕を下ろすこととなる。これもアニメで使えそう。
日本語歌詞が増えポップさが増した分、J-POPに近づいたというイメージを受けるが、下手なJ-POPより恥ずかしいのは彼らの業である。是非ともこの恥ずかしさを死ぬまで持ち続けて欲しいと思う。
#4,#7など微妙な曲もあり、曲ムラは若干感じる。アルバムトータルで聴いて疾走チューンは相変わらず強力だ。ただ、遅いテンポの曲は初期より弱いような気がするのだが、気のせいだろうか。
前作に増してジャパメタ臭さが増したため、ジャパメタ嫌いの人は余計に嫌いに感じるかもしれない。ただ、一般のリスナーにアプローチする魅力は十分にあると思う。簡単に言えば初期にあった洋楽臭さがなくなったとも言える。
なにはともあれ「恥ずかし固め」ならぬ「恥ずかしメタル」の最高峰バンドが生んだ狂おしき傑作であるのは間違いない。
それにしても小学校の道徳教育や昔の日本的経営(今も少し残ってるけど)みたいな恥ずかしいアルバムタイトルはどうよ(笑)。アルバムタイトルまで臭くしなくても...。彼らの徹底ぶりには再び頭が下がる思いである。
2007.9.30
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