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洋楽 ドイツ アーティスト

インダストリアル

 

 Emigrate

 

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     アルバム             個人的満足度               

Emigrate (2007)

 エミグレイト

 


[収録曲]
1.Emigrate
2.Wake Up
3.My World
4.Let Me Break
5.In My Tears
6.Babe
7.New York City
8.Resolution
9.Temptation
10.This Is What
11.You Can’t Get Enough



[個人的満足度]
  ★★★★★★★★★★


 RAMMSTEINのギタリストであるRichard Z. Kruspeのサイドプロジェクトによる2007年リリースの1STアルバム。Rammsteinとの仕事で知られるJacob Hellnerとの共同プロデュース、Stefan Glaumannによるミックスによる製作されている。
 ちなみに「My World」は映画 『バイオハザードV』のリード曲。

 RAMMSTEINの中心人物であるRichard Z. Kruspeのサイドプロジェクトということでどんな音楽性か興味深かったが、やっていることはやはりRAMMSTEIN譲りのインダストリアル・メタル。
 全編漂うダークでゴシカルなムード、硬質でソリッドなビート、割とオーガニックなデジタル・アレンジといいほとんど本家RAMMSTEINと言ってしまってもよいのかもしれない。
 ただ、ヴォーカルはRichardが自ら英語でとっており、そこがTILLの独特なドイツ語ヴォーカルとは一線を画しているのが最大の特徴か。彼の歌唱力は正直、並というかさして特徴はないが。まあ元々ギタリストだし、そこは大きく気にするところではないのかもしれない。
 また、かなりアメリカ市場を意識しているのか、かなりUS産ラウド・ロック寄り。本家のファッキン・ストイックなメタメタしさから見ると丸くなっている感じがして、そこは個人的には残念。
 さて、もう書くことがない気がする。ぶっちゃけ楽曲に面白みがないっていうか、本家の未発表音源やリハーサルを聴かされているような気分になってくるんだよね。
 例えばへヴィなリフでずっしり迫る「Emigrate」だとか、アップテンポで扇情力を高める「Wake Up 」などそれなりに良い曲はあるのだが、やっぱり、それなり、そこそこ、並といったレベル。予想通りキラーチューンもなかったからなあ。アルバムが後半に進めば進むほど、Richardのクリアな倦怠ヴォーカルと相まって眠くなってくる。
 決して悪くは無いが、「サイド・プロジェクト・バンドでやる意味が無いほどそのサウンドは本家に似通っている」と言われても仕方が無いくらいインパクトは弱い。
 さらに彼のドイツ訛りの英語ヴォーカルがセールス・ポイントと言われても「だから?」って感じがしないでもない。何度も言うが、良くも悪くも普通なんだよね。どうせなら徹底的に本家と違うことをやって欲しかったというのは個人的には思った。全編アップテンポとかさ。
 全体的な印象としては本家の圧倒的風格、こちらの身を焦がすような威圧感と比較してしまうとなんとも小粒で物足りないというのが、正直な感想ではある。やはり、本家の魅力の一つであるTILLのあの歌唱はバンドの大きな宝であるということを痛感させられるのだ。
 まあRAMMSTEIN、もしくは彼のファン層以外に強烈にアプローチする魅力は備わっているとは言いがたいが、あくまでもRichardの息抜き、ガス抜きと捉えればそれなりに楽しめる作品ではある。ここはこれ以上あーだこーだ言わず黙って本家の新作を待つこととしよう。期待してるぞ、Richard!!

 2007.12.21

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