パンクロックへブン イン ジャパン
 
上記サイト名をクリックするとトップページに戻れます↑

洋楽 US

ジャンク

アーティスト

 Unsane

 

Myspace

現在のラインナップ
Chris Spencer : Guitar/ Vocals - 1988
Dave Curran : Bass - 1994
Vinnie Signorelli : Percussionist - 1992

在籍していたメンバー
Pete Shore : Bass - 1988〜1994
Charlie Ondras : Percussionist - 1988〜1992.

 

 NY地下シーンの帝王、Unsaneは1989年にサラローレンス大学の学生であったChris Spencer、Pete Shore、Charlie Ondrasらによって結成される。

フルレンス

     アルバム             個人的満足度               

Unsane (Matador) - 1991

 Unsane

 

1. Organ Donor
2. Bath
3. Maggot
4. Cracked Up
5. Slag
6. Exterminator
7. Vandal-X
8. HLL
9. Aza-2000
10. Cut
11. Action Man
12. White Hand

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 


 
 ひたすら凶悪なまでにノイズるサウンド・スタイルがスクラップ工場を思わせることから「ジャンク」と呼ばれる。その「ジャンク」スタイルを確立させたニューヨーク・アンダーグラウンドのドン、Unsaneの記念すべき1STフルレンスが本作である。
 まず一聴して思ったことは一枚目ということで音作りがあまりよろしくない。録音レベルも小さいし、ここからすでにマニアック。その音楽性も負けない位にマニアックでギターは普通のディストーションではなくノイズにいかれまくっているし、ベースは気持ち悪く這いずり回り、ドラムはド汚いビートを叩き出す。
 NYハードコアの冷徹でヒリヒリした緊迫感を受け継ぎつつ、モダンなものとは違うドグサレへヴィネス。楽曲はひたすらミドル・テンポでドロドロ、ズルズルと進行していく。
 聴く人によっては拷問であろうこの問答無用、斬捨御免の殺界は好き者にとってはこの上ない快楽か。重い割には個々の楽曲がコンパクトなのでこの手のバンドにしては非常に珍しいし、面白い。
 また、エクストリーム・メタルとして紹介されることの多いバンドであるが、音楽性の根っ子自体は割りとまともなへヴィ・ロックである。時折顔を覗かせるメロディは繊細でエモーショナルですらあるので、少なくともドローンやノイズ・ミュージックよりはずっと敷居は低く、聴きやすい。ヴォーカルも絶叫に絶叫を重ねるが、いわゆるエモ・コア系の線の細さで危うさと儚さをさらに煽る。まあヴォーカル・パート自体少ないのだが。
 地下音楽独特のすえた臭いがもんもんと立ち込めるものの、どこかスタイリッシュで垢抜けているのは大都会ニューヨークの空気によるものなのだろう。もちろん、ここにあるのはとてもそこら辺に溢れているメジャー系とは一緒に並べられない危ない代物だが。
 非洗練を良しとし、ひたすら重いのよこせよっていう病気な貴方に贈る罪深き一枚。ロックが重くて何が悪い。

 2007.11.

----------------------------------------------------

Total Destruction (Matador/Atlantic) - 1993

 

 

1. Body Bomb
2. Straight
3. Black Book
4. Trench
5. Dispatched
6. Throw It Away
7. Broke
8. Road Trip
9. Wayne
10. Get Away
11. S.O.S.
12. 455

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 オリジナル・ドラマーであるOndrasが1992年にヘロイン過量で死亡してしまう。後任のドラマーにはVinnie Signorelli が迎えられた。悲劇を乗り越えた彼らは2枚目のフルレンスをリリースする。

 オリジナル・ドラマーを失った悲しみか。彼らのロックはもっと怒りにまみれ、もっと悲壮を漂わす。確かにやってることは前作と何にも変わっていない。一般的なリフから程遠いノイジーでささくれだったリフ、クリーンに歌うことを知らない憤怒を示すヴォーカル、どす黒くうねるファッキンベース、ルーズでまるで清潔感のないドラミング。相変わらずだ。ロックンロール的な「Black Book」など音楽性に若干の幅は出てきているものの、根本的に何も変わっちゃいない。
 はっきり言ってこのアルバムの音楽的価値なんざ個人的満足度にあるようにせいぜい星5個レベル。うん、キャッチーさなんざ屁ほども無いし、美旋律なんざ夢のまた夢。連中はこんな不器用なロックしか出来ないのだ。
 しかし、女の腐ったような紛い物へヴィネスが溢れている現代で、こういうトゥルー・へヴィネスを体現することの難しさ、美しさ、かっこよさを少しでもわかってもらいたい。それがこのアルバムの存在価値なのである。
 少なくとも世にはびこる小奇麗へヴィネスをありがたがる頭の固い優等生へヴィ(のつかない)メタラーには、彼らのやっていることを失笑する権利などないはず。UNSANEは重いだけ?軽いだけよりはマシだ。もうこれ以上語ることはない。

 2008.1.8

----------------------------------------------------

Scattered, Smothered & Covered (Amphetamine Reptile) - 1995

 

 

1. Scrape
2. Alleged
3. Blame Me
4. Out
5. Can't See
6. Get off My Back
7. Blew
8. Empty Cartridge
9. No Loss
10. Test My Faith
11. Ruin
12. Swim

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 1994年にはPete Shoreが脱退。後任のべーシストとしてDave Curranが迎えられることになり、現在のトリオが完成。陣営を新たにした彼らはAmphetamine Reptileから1995年に3RDフルレンスである本作「Scattered, Smothered & Covered」をリリースする。

 べーシストが後退してから初のフルレンスとなる本作だが、UNSANEは相変わらず。ド汚いへヴィネス撒き散らすアングラ・ロックは少しも衰えずだ。
 ただ、前作からそうだったが、少しは音楽的に幅を広げている印象が見受けられ、リフもかなりしっかりしたものになっていて聴きやすくはなっている。さらには非常に猥雑な為、田舎っぽくなりがちなこの手のアングラ・ロックにしてはどこか都会的でスタイリッシュなのはニューヨークという業深き都市の人間になせる技なのか。
 音楽的に聴くのは相変わらずきつい、厳しいことこの上ない。優れたリフも無い、泣けるようなメロディも無い。何にも無いのナイナイ尽くしだ。あるのはただ、クソがつくほど重いへヴィネス。
 本当にもうこれ以上語ることは無い。語る必要は無い。

 2007.1.8

----------------------------------------------------

Occupational Hazard (Relapse) - 1998

  Occupational Hazard

1. Committed
2. This Plan
3. Over Me
4. Take in the Stray
5. Stop
6. Wait to Lose
7. Sick
8. Hazmat
9. Smells Like Rain
10. Lead
11. Humidifier
12. Scam
13. Understand

 

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 Relapseより1998年にリリースされた4THフルレンス。世間的な評価では彼らの最高傑作とされている作品だ。ただ、もう想像がつくだろうが、まったく変わっていない。非洗練、非キャッチー、非コマーシャル。サウンド・プロダクションの向上やら楽曲の機能美の向上なんてものは全く考えちゃくれない。
 自分の信じる道を突き進み、頑固なまでにそのスタイルにこだわり、周囲の人間の意見にも耳を傾けない職人肌のロック。いや、職人というには不器用すぎるのかもしれない。この人達はこんな音でしか自分を表現できないのだろう。
 何度も言うが、曲調なんてショート・カット・グラインド以上にワンパターンだし、ミドルテンポばかりで非常に退屈で眠くなってくる。楽曲志向の私にはとても褒められたものではない。
 しかし、孤高なまでの異端性を突き詰め、病的なまでにヘヴィネスを追い求めた彼らをどうして笑うことができよう。ここまで自分らしく、他を省みないロックをこさえて生き続けるバンドは他にどこにいる?はっきりいっていない。
 この作品を始め、彼らの作品を一般の音楽ファンに薦めようなどとはまったく思わないし、したくない。ただ、彼らは単なる馬鹿ではなく、真の馬鹿である。真に馬鹿であるということは、真にロックであるということ。それだけはわかってもらいたい。

 2008.1.8

----------------------------------------------------

Blood Run (Relapse) - 2005

 ブラッド・ラン

 Blood Run

 

1. backslide
2. release
3. killing time
4. got it down
5. make them prey
6. hammered out
7. D train
8. anything
9. recovery
10. latch
11. dead weight

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 1998年にRelapse RecordsからOccupational Hazardをリリース後、彼らはSlayerとツアーに入る。その後、彼らはウィーン(オーストリア)でライブを行うのだが、ライブ後、スペンサーは4人の暴漢によって重症を負い、入院してしまう。
 その為、Unsaneはツアーの中断、活動の中止を余儀なくされてしまうことに。バンドが休止している間、ベスト盤やクリスのソロ作「CUTTHROATS 9」などをリリース。また、CurranはJ.J.Paradise Players Clubなるバンドを始めていた。そして、シニョレリはブルックリンに入れ墨の店をオープン。しかし、Unsaneはニューヨークへスペンサーが帰還した2003年に再始動。本作はその2年後にリリースされた5枚目のフルレンスである。

 なんとスペンサーが暴漢に襲われ、入院してしまうというショッキングな事件が彼らを襲ったが、ニューヨーク地下世界の帝王は屈せず、砕けず、死ななかった。スペンサーがニューヨークへ戻ってきた頃にはバンドは再始動。長い間スパンが空いたが、ここに5THフルレンスがリリースされることになる。
 小手先の整合感や音楽性の変化に頼らず、ひたすらヘレティックなヘヴィネスを貪り続けてきた彼らだが、ここに来てそのサウンドに少し変化が見られるようになった。リフの輪郭が今までのぼんやりしたものからはっきりとした硬質化を見せており、一聴してドゥーム・メタルっぽくなったというか、もしくはストーナーっぽくなったと言うべきか。BLACK SABBATHの影もちらほら見えるかと。
 つまりは嫌な言い方をすればこの作品で最も普通のロックに近づいたと言えるかもしれないが、やはりこの人達の根っこは初期から全く変わってない。昔の彼らのことを知っている人なら良い感情、悪い感情を別にしても変わってないと多くの人は答えるはずだ。
 あとは少しはキャッチーになってきたと思うし、サウンド・プロダクションが今までの作品の中で一番良いし、スペンサーのヴォーカルがかなり洗練されてきて、マイルドになっているなどの若干の変化が見られるが、はっきり言ってそんなことはどうでもいいのだろう。
 ただ、UNSANEは逆境に挫けず、世間の波に呑まれず、周囲がどう言おうと心を折らずに生き続けたという凄さ。その凄みは音に宿り、強烈な説得力となる。「俺達はこれでいいのだ」と。その一言で済ませられてしまうようなロックとしてのロマン性、破格なスケールのでかさには感服させられる。例え、エキサイトメントな娯楽性無くとも、デリケートな装飾性が無くとも、ロックはロックであり続ける。それってすごいことだと思わないかい?

 2008.1.8

----------------------------------------------------

Visqueen (Ipecac Recordings) - 2007

 ヴィスクイーン

 

1.Against The Grain
2.Last Man Standing
3.This Stops At The River
4.Only Pain
5.No One
6.Windshield
7.Shooting Clay
8.Line On The Wall
9.Disdain
10.Eat Crow
11.East Broadway

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 2007年3月13日にマイク・パットン主宰のIpecac/Daymareより、6枚目のスタジオアルバムにあたる本作をリリースすることとなった我らがニューヨーク地下世界の帝王UNSANEだが、ここに来て音楽的にグンと成長。異端なだけでない音楽としての高みも目指しているのが本作の特徴だろうか。
 まず、最初に感じたことがかなり楽曲がメロディアスになっているということ。ここまで大胆にメロディを取り入れた楽曲をアルバムに並べてきたことは今まで一度も無かったはずである。もちろん、メロディのタッチはメロハーやメロコアライクなものではなく、むしろエモーショナルと言った方が正しい。まあ「弱さを知り、認めることが強さである」というエモに対し、彼らは「ある一つの強さを偏執的なまでに追い求める」というスタイルなので、エモと呼ぶにはタフ過ぎる。
 また、前作で見えた普遍的なドゥーム/ストーナーロックへの傾倒はここでも見られ、むしろそれらを通り越して普通のロックンロールですらあるかもしれない。さらには前述したメロディの面を踏まえると彼らの作品の中で一番キャッチーでサウンド・プロダクションは良好。初心者入門用にはうってつけのアルバムだ。もっとも曲がキャッチーになったからといって、彼らの作品を初心者に薦めようとは思わないし、普通のメタルファンに大ウケするかと言ったらまた別の話。
 ここには楽曲の洗練性や機能美とは別の次元で構築されたロマンティシズムが頑なまでに存在しているのだ。ロックとは元来そういう音楽ではなかっただろうか。彼らのやってるロックってえのはそういうもんだ。キャッチーさやメジャー感が増しても結局それは変わらないのだろう。結局はへヴィネスはヘヴィネスでしか救われない。何とも業の深いロックである。

 2008.1.8

----------------------------------------------------

コンピレーション・アルバム

Singles 89-92, LP/ CD (Matador) - 1993

 Singles 89-92

 

1. Burn
2. This Town
3. Urge to Kill
4. Vandal-X
5. Streetsweeper
6. Concrete Bed
7. My Right
8. Jungle Music
9. Blood Boy
10. Four Sticks
11. Boost
12. Mundo
13. Blood Boy [#]

個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 読んで字の如く、1993年にMatadorからリリースされたシングル集。それにしても彼らのシングルはどれくらい売れるんだろうか。フルアルバムでする流通が悪い彼らのシングルのレアぶりはものすごいことになってそうだ。
 2NDアルバムである「Total Destruction」のリリースが1993年ということなので、初期の彼らからそこまでのシングルを集めたというこのアルバム。はっきりいってシングルだからどうということはなく、相変わらずクソ重くて、やかましい。そして、ノイジーなアングラ・ロックをたくさんこさえている。
 シングルだからコマーシャルということも当然のようになく、アルバムとやっていることは何にも変わらない。そもそもそんなことを彼等に期待しても無駄である。この人達は最初から最後までロックに繊細なディティールなんざ必要ないと良識派をあざ笑い続けるのだろう。一般的な音楽的常識など彼等に必要ない。だからこそ、彼らはカリスマ性を失うことなく、UNSANEでいられるのだ。これはロックを地下から支え続ける漢達の怨源集だ。

 2007.1.8

----------------------------------------------------

 

 

 

US
パンクロック HR/HM
ハードコア LA メタル
ガレージパンク
UK
パンクロック HR/HM
ハードコア
ガレージパンク
ブリティッシュビート
日本
パンクロック HR/HM
ハードコア
その他の地域
パンクロック HR/HM
ハードコア
ガレージパンク
ジャンル別
グラインドコア スラッシュメタル
スラッジコア デスメタル
サイコビリー メロディックデスメタル
メロディックパンク ブラックメタル
エモ ドゥーム/ストーナー
スクリーモ ゴシックメタル
ニュースクール ロックンロール
スカ モダンヘヴィネス
その他
その他のコンテンツ
特別企画
気ままなブログ
おすすめリンク集