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ANAL CUNTの「40 MORE REASONS TO HATE」期に在籍していたギタリスト、 Scott Hullが地元バージニアで友人を募って結成したベースレス・グラインド・トリオがこのPIG
DESTROYER。本作は彼らの1STフルレンスにあたるのが本作です。ただ、それにレア音源を加えているので初期音源集と呼んだ方が正しいのかもしれません。
ちなみに次作の国内盤には本作がボーナス・トラックとしてまるごとカップリングされているお買い得ぶりですので、中古で見つけたら即ゲットをお薦めいたします。
さて、前置きはともかく本作の内容ですが、これぞグラインド!!と胸を張って言える素晴らしき代物です。リーダー・トラックが30秒足らずというのも痛快この上ないですし(というかほとんどの曲の尺が約30秒)、たまらないのがScott
Hullの暴力性と技巧と知性が飛び交う壮絶なギターワーク。ANAL CUNTに在籍していたこともある為、彼のプレイはデスメタル風味が強くかなりブルータルですが、時にスラッシーだったり、時にカオティックに暴れ回り、おまけに無駄を徹底的に削いだゆえにストレートに伝わるこの爆裂感は最近の彼等には無い魅力です。さらには殺伐としていながらもどことなくファニーな雰囲気が漂うのはANAL
CUNTの血を受け継いでいるからなのでしょう。おまけに「PIXIE」ではスラッジィに沈み込む気色悪さを披露。後の彼等に繋がる重要曲と言えます。
一方、ヴォーカルの方は絶叫スクリームを主軸に灼熱のテンションで猛進。こちらの歌唱も歪みきっていてかなり素敵ですが、注目すべきはこの頃によく顔を出していた重低音グロウルとの絡み。これはCARCASSの最高すぎるカヴァーでも聴けますが、最近の彼らの作品ではすっかり見れなくなってしまったのが残念ですね。
ちなみにCARCASSだけでなく、DARK ANGEL、MELVINSのカヴァーも本編の楽曲とタメを張るほどの名演です。ありきたりな激烈なグラインド・チューンに仕上げていると言うよりは原曲の良さを残しつつ、緩急まで使うアレンジの巧みさはScott
Hullならではの料理方法と言えます。
初期ゆえにメタリックながらも最も原初的なグラインドコアを展開。ひたすら連発されるショートカット・グラインド・チューンに瞬殺の美学を感じてやまないです。雪崩の如き押し寄せる轟音に飲み込まれたい方は是非味わってみることをお薦めします。
2008.3.12 |