| 元々2002年のKarri Knuuttilaのソロ・プロジェクト。本作はCHILDREN
OF BODOMとの仕事で知られるAnssi Kippoとバンドの中心人物であるKarri Knuuttilaが共同でプロデュースしているようだ。
Nightwish、Within
Temptationに続けとばかりに繰り出されるフィンランドの新星TACERE(タセーレ)の2007年リリースの1STフルレンス。
我らがBURRN!の羽田氏が91点という高得点を献上し、話題になっているようないないような。まあ私の購入の決め手となったのがツイン・ヴォーカルの片翼であるヘレナ・ハパランタが魅惑の巨乳美女ってところ。あざといメロが駆け抜けるリーダートラックのプロモを見てみたが、なるほど最初はよくわからなかったけど確かにでかいみたいね。ていうかジャケ・アートの写真でわかるか(笑)。
さて、戯言はこの辺りにしておくとしてその音楽性はいわゆるシンフォニック・メタル、もしくはゴシック・メタルか。ヴォーカル兼ギター、カリ・クヌッティラがクラシカルな早弾きギターで聴衆を魅了しつつ、グロウル2,3歩手前のダミ声を吐き出す。
一方では何度も言うが魅惑の巨乳シンガー、ヘレナの透き通るオペラティックな歌唱を織り交ぜつつ、キーボードがクリスタルな透明感と荘厳さを生み出すという...。やっぱり正真正銘のイマドキゴシック・メタルって感じだな。
この手の音楽性にしてはわりと全体的な音像と質感はハード・メタリックで、タイトでソリッドなビートは心地良い。ポップスと呼ぶにはへヴィだし、楽曲の尺は意外にコンパクト(ラジオ・オンエア狙ってるんだろうな)。そういうこともあって「過剰なクラシック要素をフィーチュアした軟弱ロック」が基本的に苦手な自分にもかなり聴きやすかった。
ただ、メロディは胸をかきむしるような慟哭を生み出すというよりはやっぱり大衆性の高いソフトタッチなもの。闇に囚われた真性ゴシック・メタラーの皆様は手に取る場合は、その辺りに気をつけないといけないかもしれない。まあ男女ツイン・ヴォーカルがセールスポイントのバンドということなのでNightwish系が好きな人しか基本的には反応しないか。
さすが、BURRN!で絶賛しているだけあって各メンバーの技量はかなりのもの。特にカリは8.Born
of the groundなどで見せるメロスピか!?と思わせるほどのピロピロした早弾きギターワークを見せたり、ヴォーカルの方も男惚れするとは言いえて妙で結構かっこよかったりする(実は味わい深く歌い上げるクリーン・パートも中々の技量)。関係ないけど吸血鬼みたいな顔立ちも貫禄ありだ。さらには魅惑の巨乳シンガー(しつこくてすまん)、ヘレナの歌唱力もそれはそれは抜群でその麗しきルックス(とバスト)なものだからこの両フロントマンのカリスマ性はバンドの最大の宝になるだろう。
また、他の演奏陣も安定していて、これといった穴が見つからない。楽曲の方もあからさまな捨て曲は無いし、完成度が高いという意見には納得。
しかし、正直言ってこれ、90点越えする代物ではないだろう、どう考えても。デビュー作にしてはすごいということを踏まえてもせいぜい70点台という感じがする。この手の音楽性が好きな人なら80点越えを狙えるかもしれないが、90点はちょっとな...。過大評価はバンドの寿命を短くするからねえ。
要するにこれはあれだな。「質が高くて全体的にそつがないが、突き抜けたものがない優等生」という典型的なBURRN!メタル。それなりに良い楽曲はあっても、これは、っていうキラーチューンが無いのが痛い。
大体からしてヘレナの歌唱力を存分に生かせる曲がかけてるとは正直言い難いし、そもそも曲によっては彼女の出番少なすぎ。楽曲のインパクトが無いお陰で、彼女の歌唱にも上手いだけでインパクトが無いよねと言われかねない(正直、大きなインパクトは私も感じない)。そんなわけでカリのヴォーカルの方が結果的にキャラ立ちしてしまっているような気がする。
まあアルバムを聞き終えたあとに心地良い余韻を残してくれるので。最終的な印象はそんなに悪くはないアルバムだ。まずはプロモでヘレナのお姿を拝見して惚れた方は買ってみる価値はあるかもしれない。
どうせならもうメロスピに転向してみたり、ヘレナがデス・ヴォイス使えば(笑)。そうなったら次のアルバムは絶対買わせていただきます。
2007.12.19
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