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洋楽 フィンランド アーティスト

ゴシック・メタル

 

Before The Dawn

myspace

 

     アルバム             個人的満足度               

My Darkness (2003) 

 

 マイ・ダークネス(TOWER.JP)

[収録曲]
1. Intro
2. Unbrakeable
3. Seraphim
4. My Darkness
5. Take My Pain
6. Father and Son
7. Alone
8. Angel
9. Undone
10. Human Hatred
11. 04: 16 Am



個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 元々はトーマス・サッコネン(Vo&G)によるソロ・プロジェクトだったというフィンランド産ゴシック・メタル・バンド、Before The Dawnによる2003年リリースの1STフルレンス。
 「夜明け前」なるビジュアル系みたいなバンド名を冠するバンドであるが、その音楽性はそのストレートな名に恥じぬ正統派ゴシック・メタル。終始ミドル・テンポでじわじわと哀感を高めながら、それを彩るのはダーク&メランコリックないかにもゴシカルなメロ・ライン。噛み付くようなグロウルとクリーン・ヴォーカルが交差するゴシック・メタルとしか言いようの無いスタイルを展開している。
 さらにはデジタル・アプローチも見られるなどさすがにイマドキのバンドという感じ。これはさすがに薄い味付け程度なのでインダストリアルっぽくは全然無いし、無機質というよりは肉感はたっぷりでオーガニック。人を嫌う暗黒ゴシック系というよりはもっと人懐っこいものでかなり聴きやすい。まあそれが物足りないというのは確かにあるかもしれない。
 しかし、さすが後追い新世代のバンドだけあって、内容、品質共にかなり高い。楽曲も全体的にまとまりがよく、タイトル・チューン「My Darkness」といった佳曲はこの手の音楽性が好きな人の胸をさぞかしえぐることだろう。
 ただ、これといったキラーチューンが無いパンチ力の無さとグロウルの圧力の弱さ(これは音作りにもよるんだろうが)が気になる。楽曲はそれなりに良いが、全体的に似通った曲が多くて途中で眠くなる。
 この時点ではそこそこでそこらへんにいるB級ゴシック・メタルバンドという印象は拭えないが、随所にぼんやりと見られるポテンシャルの灯火に少し期待してみようかなとは思った。

 2007.12.22

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4:17 am(2004) 

 

 

[収録曲]
1. Heaven
2. Seed
3. Dreamer
4. Fade Away
5. Crush
6. Into You
7. My Room
8. Black
9. Vengeance
10. Hiding



個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 2004年リリースの2NDフルレンス。
 前作のラスト・トラックが「04: 16 Am」という曲名だったので、アルバム・タイトルから見ても前作の順当たる延長線上にあるアルバムといえる。 ただ、前作以上により純粋な純然たるゴシック・メタルに傾倒している印象。まあそのフツーなゴシック・メタルぶりは相変わらずってことで、メロディはよりダークに、よりメランコリックに。それによって楽曲の扇情力はアップ。そのあたりはかなり好意的に捉えることはできる。
 ただ、バンドの成長があるのは間違いないが、当然のようにキラーチューンは不在で、アルバムが進めば進むほど眠くなっちゃうのは相変わらず。ぶっちゃけこれ以上語ることないんだよね。
 やってることのそつのなさと完成度の高さはわかる。わかるんだけど、突き抜け不足、パンチ力不足、インパクト不足は全く解消されていない。雰囲気ものに近いそのまったり加減と平坦さを補う良いメロディがあるわけでもないからな...。ゴシック・メタルとはこういうものだと割り切ってよくよく聴いてみればそれなりに良い曲はあるが、やっぱりそれなりのレベル。
 ああ、でも眠気を誘うヒーリング・ミュージックだと思えば結構使えるアルバムかも。いや、これ馬鹿にしているわけでも叩いているわけでもなくて、純粋にそう思っているだけでこれって実はすごいことなのでは?この文章書いてる今もなんだか眠くなってきた...。
 私からすると眠い音楽性だが、逆に言えば深遠な眠りに誘うほど耽美な音楽ということなのかもしれない...。うーん、化けそうな雰囲気だけはあるバンドなんだけどな。

 2007.12.22

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The Ghost (2006) 

 The Ghost

 

[収録曲]
1. Disappear
2. Repentance
3. Fade Away
4. Scar
5. Angels Tombston
6. Black Dawn
7. Enemy
8. Stormbringer
9. Ghost Town
10. ...Nowhere



個人的満足度
 ★★★★★★★★★★
 2006年リリースの3RDフルレンス。
 「夜明け前」を名乗る正統派ゴシック・メタラーの早くも3枚目ということでその音に向かってみれば...。おおっかなり良くなってる!!大化けとまでは言わないが、確実な成長と成熟が感じられて地味に彼らを追っていた私にとってはすごく嬉しい。
 スロー〜ミドル・テンポで聴き手を心地よい眠りに誘っていた(いや、退屈だからじゃなくてね)初期と比べると、アップ・テンポの楽曲を増やしているのが特徴的だ。それによって、メロディック・デスに傾倒したという意見に頷けなくも無いが、やはりそのメロのタッチは紛れも無いゴシック。その辺りがこのバンドの一番の魅力になってきそうだ。ふと、DARK TRANQULITYが頭をよぎったような...。
 また、ずっしりとしたへヴィ・リフ、慟哭に咽び泣くギターソロ、タイトでキレの良くなったビート、圧力と深みを増したヴォーカルといったようにバンドのレベルアップ、意識改革、サウンド・プロダクションの向上は良くも悪くもぬるかった今までと比べるとその即効性は雲泥の差。キラーチューン一歩手前の「Dreamer」やダーク・メロウな展開で魅せる「Crush」、鬱ヴォーカルとクリーン・ヴォーカルが頑張る「Into You」なんて佳曲は成長の現われだろう。
 何よりもこれまでに無いくらいHEAVY METAL然としているのが良い。大体からしてゴシックやら、メロディやらっていう付加要素っていうのは骨格にどっしりと存在するへヴィネスがあるから際立つのであって、それがわからんっていうのであれば最初からHEAVY METAL、もとい、ロックなんてやる必要ないんだよ。
 いや、別に初期の彼らを否定するわけではないが、純粋にロックとして重くて、厚くて、攻撃的なもんだからどう考えてもこちらの方がかっこよく感じるのは当たり前。
 まあ未だにこのバンドでしか成し得ない、これはっていうキラーチューンが無いのは気になるし、詰めの甘さはいくらでも感じる。だが、今までと違うことにチャレンジし、俺達はゴシックである前にメタルなんだという自己覚醒は評価するに値すると思う。
 あと、下手に曲展開をこねくりまわさず、頭でっかちにならす、アルバム終盤までコンパクトに駆け抜ける姿は非常に潔い。彼らの順当な成長が生んだステップ・アップ作だ。

 2007.12.23

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Deadlight (2007) 

 デッドライト

 

[収録曲]
1.WRATH
2.FAITHLESS
3.FEAR ME
4.ETERNAL
5.MORNING SUN
6.DEADSONG
7.GUARDIAN
8.STAR OF FIRE
9.REIGN OF FIRE
10....
11.PAINLESS (Bonus Track)
12.WARRIOR OF ANCIENT TIMES (Bonus Track)
13.UNBREAKABLE (LIVE AT NOSTURI) (Bonus Track)


個人的満足度
 ★★★★★★★★★★

 バンドの中心人物であるトーマス・サッコネンが自らプロデュースして製作されている2007年リリースの4THフルレンスで、アヴァロン・レーベル移籍作。

 スロウ〜ミドル・テンポでじっくり攻めるソフトで口当たりまろやかなゴシック・メタルから前作でシフト・チェンジ。爆走とまでいかない疾走感と腰の座ったへヴィネスを前面に押し出し、マンナリとぬるさからの脱却を見事果たしてくれた彼らであるが、本作もその延長線上にある作風といえる。
 一昔前のAMORPHISから民族性を薄めた感じとの意見もあるが、うーん、まあわからなくもないし、胸かきむしり、血が流れ出でるかのごとく慟哭の調べはあちらの方が上かもしれない。だが、こちらの方がスピードとわかりやすさは上だ。
 ヴォーカルの力量もレベル・アップしていて速度と暴虐性を前面に押し出したサウンドはグロウルとの相性も良くなっている。グロウルよりクリーンの方が魅力的だなんて言われているが、いや、私はグロウルも結構頑張っていると思うよ。まあ弱いと言われたら否定は出来ないが..。
 さらにバンドのコンポーズ力もかなりアップしている印象で、例えばリーダートラックの「WRATH」はクリーン・ヴォーカルとグロウルのコンビネーションが哀感を加速させるし、悲壮と攻撃性の緩急を生かした「ETERNAL」、「MORNING SUN 」といった佳曲はバンドの持ち味が存分に出せていて味わい深い。
 全体的に初期に良く見られたデジタル・アプローチはほとんど見られなくなり、HEAVY METAL元来のプリミティヴなアグレッションが全編を支配している。それによって耽美さと荒々しさののコントラストが際立つことになり、メタルコアともメロデスとも違う彼らの武器であったゴシカルなメロ・ラインが生かされるようになった。 
 まだまだ、ヒットは打つけどホームランが打てないみたいなパンチ力の無さ、後半の楽曲が若干弱いといった詰めの甘さが目立つ部分はあるが、全体的にスケール・アップにビルド・アップを重ねた迫力を増したサウンド・プロダクションも上々の出来だし、文句なしで彼らの今のところの最高傑作だ。

 2007.12.23

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