| 2006年リリースの1STフルレンス
NEGLIGENT COLLATERAL COLLAPSEのメンバーを含むチェコの変態ゴア・グラインダートリオ「自害」の1STフルが本作だ。
萌え系アニメキャラが臓物をはみ出しているという鬼畜なジャケットアートから、かの変態レーベルFMDのバカノイズ勢が思い浮かぶ。
しかし、この一目みて気持ち悪くなるファンタスティックバカアートからは想像もつかないが、音楽性はきっちり、しっかりしていてまともなので大変驚いた。しかも、サウンドプロダクションもそれなりという素晴らしさ。
スタイル自体はオーソドックスなデスメタル寄りのものでそれほどゴアゴアしてなく、ぐちゃぐちゃでもないので非常に聴きやすい。
壮絶なブラストビートをみせるドラムを中心とした安定した演奏力もみものである。ていうか初期Carcassの何倍も整合感があり、おまけにわりかしキャッチーなんだから手に負えないというかなんというか。
そして、なんといっても最大の特徴はボーカル。ノーマルなデスボイスなんてものはありえない。ホワァァァー、ヒューヒュー、ゲヴォゲヴォ、オエッ、ゲロゲロと血反吐を吐き、とち狂いながらのた打ち回るさまは海外風にいうとまさに「HENTAI」ワールドそのもの。
もちろん、流行のクリーンボイスとデスボイスの対比なんてちゃちな真似は一切無し。美と醜の融合どころかもはや醜しかない天上天下唯我独尊。
さらにはいきなり挿入される日本のアニメ風SEが異端性というか馬鹿っぷりを猛アピール、猛プッシュしまくり。このジャパンカルチャーへの傾倒っぷりからある意味LOSTPROPHETS
meets CARCASSか!?
はっきりいって良識派メタラーの方はなにがなんでも手を出してはいけないブツだし、普通のロックに飽きたという道を外した方は是非ゲットしてその馬鹿さ加減にうっとりしていただきたい。これにハマッテシマウともう戻れない。
ジャケットのせいでそんなに流通良くないのが惜しいというか悔しい。
馬鹿の極致は最高にクールだってことを証明してくれるし、我が道を行き過ぎてしまった修羅達による狂おしき一枚だ。 |