| ヴォーカルのロード・ウォームが復帰し、製作された 通算5枚目のフルレンス
カナダの悪魔、怪物、演奏魔王Cryptopsy降臨。毎度毎度この人たちは演奏上手すぎ!やばすぎ!を連呼させる強烈なテクニカルCryptoワールドはそういう感嘆とため息と畏怖をもってやってくる。
しかし、この人たちの場合はその卓越というか変態すぎる演奏力ですら踏み台にすぎないのだ。
なにが言いたいのかと言うと結局、これはテクニックのお披露目会なんかじゃなくて、至高の演奏がぶつかりあう火花とその緊迫感がこのバンドの魅力であると思う。
テクニカルというにはスマートではないし、プログレッシブというには下品だ。一見とっつき悪いようにみえて一回はまったらもう抜け出せない。
さて、前置きが長くなってしまったが、本作はなんとExtreme Do Joでの来日も決まっている彼らの目下最新作である!(07
3/6)。実は事前に#9のプロモ(ボーカルが聖書みたいなのもってミミズやらを食ったり食わせたりするクールなやつ)をみていたのだが、えらいふつうのメタルになっちゃったなと。
いや、相変わらず演奏力は常人のそれではないし、その突き抜けた孤高性と異端性はまるで衰えちゃいない。
なのだが、メロディアスなパートも含めた彼らにしてはストレートな展開に多少メジャー化したんかな?とも思ったものである。
しかし、本作をCDトレイに入れてみるとどうだろう。いつもと変わらない、いやそれ以上に最悪(最高)な音塊が飛び出してくる。変わっていなかった。もう大好きだ!ちくしょー!
ボーカルがいわゆるオーソドックスなデスボイスから呪詛を吐き出すかのような歌唱に変わってしまっていて、ある種デスメタルらしからないのも相変わらずというか(不穏なイントロを挟んだラストトラックはめっちゃデスでクールなんだけど)。
もう曲がどうのこうのっていうレベルを突き抜けてるな。
あ、いまさらだけど初期からは比べ物にならない良質なサウンドプロダクションと整合感で入門用にもおすすめかも。
メタルっつうかロック聴いててよかったなあ、この人たちみたいな人いるんだもの。世の中間違ってるよな、この人たちみたいな真の天才が大金持ちになれないんだもの。 |