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洋楽 カナダ

デスメタル 

アーティスト

 Cryptopsy

 

 88年、カナダはモントリオールでCRYPTOPSYの母体となるバンドNECROSISは結成される

 激しいメンバーチェンジと幾度かのバンドネームの改名がそれから5年の歳月が経ってしまい、CRYPTOPSYという名によってドイツのINVVASION RECORDSと契約したのは93年になってから

 彼等はこの後にも更なるメンバーチェンジは行われ、フロウ・モーニエの前にもドラマーは何人か在籍していたようだ。彼等はフロリダに同名のバンドがいることを知り、CRYPTOPSYに改名

 この後CRYPTOPSYとしては初となるデモテープ「UNGENTLE EXHUMATION」を製作。しかしまたもやメンバーチェンジが勃発。ベースのケヴィン・ウィーゴが脱退、後任にはマーティが選ばれた。しかし今度はギタリストのディヴ・ガリアが脱退。彼の後任に加わったのがジョン・レヴェサーであった。先のデモテープをきっかけにドイツのインディペンデント・レーベルInvasion Recordsとのディールを獲得

 

フルレンス

   アルバム               個人的満足度                 

 Blasphemy Made Flesh

 

★★★★★★★★★
 ドイツのレーベルINVASION Recordsからデモテープ「UNGENTLE EXHUMATION」をもとにたった2ヶ月で製作された1STアルバム。この頃はツインリードを擁する5人編成であった

 末恐ろしいというかすでに恐ろしいカナダの変態テクニシャンデスバンド、Cryptopsy。これが1STだなんて信じられるだろうか?

 恐ろしき演奏力、恐ろしき異端性。下水のごとく濁ったボーカルは聞き取り不能、ツインリードならではの時にははっとする美しい叙情性、Korn並に不安をかきたてるベース、人間の皮をかぶった化け物が叩いているドラム。

 もちろん、演奏力だけじゃなくて曲だってしっかりしている。怪しいメロディを紡ぐ#2のようなメロディアスな曲だってある。

 曲展開が複雑すぎてキャッチーじゃない?こんなのデスじゃない?音質悪すぎる?関係ナッシング!

 彼らにしか出来ないロックがここにあるんだから。

 でも、リマスターされたらまた買っちゃウンだろうな。(音質と言うか音量小さいんだもの!)再発してくれないかなー。

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 None So Vile

 

 

★★★★★★★★★

 前作の後にカナダでの3ヶ月に渡る長期ツアーを敢行。

 その後レーベルをスウェーデンのWRONG AGAIN REDORDSに移籍した彼らであるが、ここでまたもやメンバーチェンジ。

 今度はベースのマーティが脱退した他、オリジナルメンバーであったギターのスティーヴ・シボウルトが脱退。

 マーティの後釜にはエリク・ラングロワを迎え、ギターは迎えずにやむなく4人編成として出発を図った2NDフルレンス

 またもやCDの録音レベルの低さに頭を抱えてしまうが、やっぱりCryptopsyというバンドは素晴らしい。

 私はあまり演奏力の高いバンドやらミュージシャンやらを好まない。

 いや、この言い方は語弊がある、言い直そう。演奏力の高さだけを見せびらかしがちなあの速弾き天才ギタリストにない説得力がこのバンドにあるのだ。

 やはり、曲だ、曲。注目すべきはテクニックの見せびらかしに終わらない卓越したソングライティング。わかりやすいキャッチーさも泣かせるメロディだってない。

 しかし、素敵だ。前作以上に複雑になった曲展開だって関係ない。中毒性の高い素敵な音楽だ。

 トータルでみて彼らの作品中で最もカオティックハードコアにリンクする変態的展開をみせる楽曲が並ぶ最も異端性を表現した作品であると思う。

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 Whisper Supremacy

 

★★★★★★★★★★

 ヴォーカルのロード・ウォームが脱退、後任にはロード自身の推薦でINFESTATIONのマイク・ディサルヴォが入る。

 陣営を揃えて98年、3RDフルレンスをリリース。プロデュースにあたっているのはバンド自身と、OBLIVEONのギタリストであるピエール・レミラルド。

 前作がブルータルテクニカルデスの名盤であるなら本作はメロディックテクニカルデスの名盤であると思う。

 初期の彼らからは想像も付かないほどメロディがフィーチュアされており、それは名曲#2でわかる。

 とまあここまで聴くとやれ大衆化しただの、メロデス化しただのということが想像されるだろうが、彼らは不変。

 相変わらず変態というか病的なまでの高い演奏力によって生み出される、いや吐き出される音の痛み。

 この胸を締め付けるメロディを聴いて、ああ、彼らはやはりカナダのバンドなんだとその土地の特異性が身にしみる。

 新ボーカルも前任者と比べてしっかりしたデスボイスで変態性と気色悪さは後退したものの、その獣じみた咆哮はバックのストイックな演奏にピッタリな漢っぷりだと思う。

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 And Then You'll Beg

 

★★★★★★★★★

 ギターのミグエルが脱退してしまう。後任に選ばれたのはアレックス・オーバーンなるプレイヤー。

 ラインナップを整備した彼等は同年に初来日公演をも実現。

 彼等はその後モントリオールのヴィクタースタジオに入ってアルバムを製作、2000年にはニューアルバムをリリースした。

 プロデユースは前作と同様、OBLIVEONのギタリストであるピエール・レミラルドとバンドとのタッグワークとなった。

  このバンドの魅力を語るにあたって、まずはその常人離れした演奏力というのは欠かせないことだろう。

 しかし、それのみにとらわれてしまうとこのバンドの魅力はわからずじまい。それは彼らのアルバムを聞き続けてきたからわかる。

 まあそれはそれとして、このドラミング。恐ろしいビートだ。奈落の底へ転がり落ちていくかのような破滅的なブラストビートは凄まじい、やばい。そんな言葉しかでてこない。複雑な曲展開というのも相変わらずだが、リフは今まで以上に叙情かつウェットに富んでいると思うし、表情豊か。

 前作のように極端にメロディアスという曲もないが、全体的に見て一番メロディアスでキャッチーなんではないだろうか(もちろん、作品の中ではだが)。

 あとは、演奏上手すぎ、かっこいい、やばい、とか言ってこの轟音に耳を傾ければいいだけ。

 これをデスメタルと呼ぶのは勝手だが、頭に「最高の」という言葉をつけてもらいたい。

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 Once Was Not

 ワンス・ワズ・ノット

 

★★★★★★★★★
 ヴォーカルのロード・ウォームが復帰し、製作された 通算5枚目のフルレンス

 カナダの悪魔、怪物、演奏魔王Cryptopsy降臨。毎度毎度この人たちは演奏上手すぎ!やばすぎ!を連呼させる強烈なテクニカルCryptoワールドはそういう感嘆とため息と畏怖をもってやってくる。

 しかし、この人たちの場合はその卓越というか変態すぎる演奏力ですら踏み台にすぎないのだ。

 なにが言いたいのかと言うと結局、これはテクニックのお披露目会なんかじゃなくて、至高の演奏がぶつかりあう火花とその緊迫感がこのバンドの魅力であると思う。

 テクニカルというにはスマートではないし、プログレッシブというには下品だ。一見とっつき悪いようにみえて一回はまったらもう抜け出せない。

 さて、前置きが長くなってしまったが、本作はなんとExtreme Do Joでの来日も決まっている彼らの目下最新作である!(07 3/6)。実は事前に#9のプロモ(ボーカルが聖書みたいなのもってミミズやらを食ったり食わせたりするクールなやつ)をみていたのだが、えらいふつうのメタルになっちゃったなと。

 いや、相変わらず演奏力は常人のそれではないし、その突き抜けた孤高性と異端性はまるで衰えちゃいない。

 なのだが、メロディアスなパートも含めた彼らにしてはストレートな展開に多少メジャー化したんかな?とも思ったものである。

 しかし、本作をCDトレイに入れてみるとどうだろう。いつもと変わらない、いやそれ以上に最悪(最高)な音塊が飛び出してくる。変わっていなかった。もう大好きだ!ちくしょー!

 ボーカルがいわゆるオーソドックスなデスボイスから呪詛を吐き出すかのような歌唱に変わってしまっていて、ある種デスメタルらしからないのも相変わらずというか(不穏なイントロを挟んだラストトラックはめっちゃデスでクールなんだけど)。

 もう曲がどうのこうのっていうレベルを突き抜けてるな。

 あ、いまさらだけど初期からは比べ物にならない良質なサウンドプロダクションと整合感で入門用にもおすすめかも。

 メタルっつうかロック聴いててよかったなあ、この人たちみたいな人いるんだもの。世の中間違ってるよな、この人たちみたいな真の天才が大金持ちになれないんだもの。

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