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洋楽 海外 カナダ

カオティックハードコア 

アーティスト

End

 

フルレンス

    アルバム             個人的満足度                 

 Transfer Trachea Reverberations from Point: False Omniscient

 

★★★★★★★★★★

 2003年リリースの1STフルレンス

 カナダの激烈カオティックハードコア集団の記念すべきファーストにあたるのが本作だ。その音楽性はDillinger Escape Plan,Convergeを彷彿させるテクニカルなカオティックハードコアサウンドをプレイしている。

 あちこちで見える毒電波にはLocustなどを思い起こさせるときもある。最近の彼らと比べると曲のコンパクトさもあいまって、ストレートなハードコア色が強い。さらにそれを基調としながら、ポストハードコアの暗黒感、デスメタルのささくれギター、ジャズ、プログレからなるエキセントリックな展開。

 様々な音楽性をむさぼり食い、高度な演奏技術によってカオティックに吐き出される音塊は新人にしてはスケールの大きいものと感じた。

 意外にメロディセンスも良く、インストや曲の合間に見せるアーティスティックな美性も魅力の一つであろう。ただ、絶叫に絶叫を重ねるボーカルはそのえらい本気度の高さは伝わってくるものの、一本調子過ぎるのが難点であろうか。

 また、どうも偉大なる先輩カオティックハードコア勢の確立された音楽像を聴いてからの身としてはどうも楽曲的に小粒な感は否めないのは正直なところ。

 しかし、これからの期待が持てそうなポテンシャルの高さは感じ取れる。

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 Within Dividia

 

★★★★★★★★★★

 2004年にリリースの2NDフルレンス

  なんと約半年ちょっとで早くもリリースされたセカンドアルバムたる本作。ボーカリストを変えての創作意欲の高さの表れか、なんとも早い製作スパンだがバンドとしての着実なスケールアップは大いにみてとれる。

 コンパクトだった楽曲はやや長尺になり、ストレートなハードコアの激性は若干後退気味。その分、モダンヘヴィネス勢からの影響もありそうな黒いグルーヴ感とどっしりしたヘヴィネスを前面に押し出しているのが特徴的だろうか。

 絶叫の圧力はあったものの、良くも悪くもそれしかなかった前任ボーカリストとは違い、新ボーカリストは少しだけ表現力は上。

 そのようなボーカルのインプットも関係しているのか、マシンガンが火を噴いたかのようなスパーク感は抑えられ、ダークでアーティスティックな方向性を追及している。バンドの成長は素直に感じられるし、

 色々な要素を取り入れて前作との差別化を図っていることは大いに評価できると思う。

 ただ、結局、つまりはふつうなカオティックハードコアでしかないという、こじんまりとした小粒感はやはり解消されていないとしか言いようが無い。

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 Elementary

 

★★★★★★★★★★

 2006年リリースの3RDフルレンス

  前作と比べるとややスパンを空けてリリースされた本作は一聴して「深化」を感じ取ることができるバンドの成長の賜物だ。

 Converge,Dillinger Escape Planの後続というイメージからの脱却を図ったかどうかは定かではないが、今迄からするとポストハードコア、モダンヘヴィネスのタッチが強くなり、カオティックな展開やプログレから来るこねくり回しは最低限に抑えられている。

 楽曲のテンポダウンはメタルコアっぽくなったし(クリーンボーカル、コーラスの絡みともそうだし)、スロウアンドへヴィな長尺曲はDeftonesを彷彿させる。

 スケールアップとビルドアップが成されたサウンドプロダクション、今までからすると上手くなったボーカルの歌唱、奥行きのある音空間は小粒なイメージが先行していた初期からすると相当メジャー感がでたなあと感慨深い。

 ただ、ぶっちゃけ今となっては目新しいところはほとんどないし、楽曲の方も先輩バンドより良く出来ているかといったら微妙なところ。 

 Converge,Dilinnger Escape PlanのフォロワーからDeftonesのフォロワーになったの?っていう戯言を吹き飛ばすようなキラーな曲は結局、発見できなかった。

 個人的には#3の前のめりで突っ走るさまにクールさを感じたが、長尺曲に感じる退屈さなど課題はまだまだ感じられる。

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