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ノルウェー

ブラックメタル

アーティスト

Limbonic Art

MYSPACE

 

            

フルレンス

Legacy Of Evil (2007)

 

 Legacy Of Evil (タワーレコード)

[収録曲]
1. A Cosmic Funeral Of Memories
2. A Void Of Lifeless Dreams
3. Grace By Torments
4. Infernal Phantom Kingdom
5. Legacy Of Evil
6. Lycanthropic Tales
7. Nebulous Dawn
8. Seven Doors Of Death
9. Twilight Omen
10. Unleashed From Hell



[個人的満足度]
  ★★★★★★★★★★  


 ZYKLONのザモスが設立したNOCTURNAL ARTレーベルの看板バンドとして活動していたLIMBONIC ART。そのアートワークや音楽性から宇宙ブラックなどと呼ばれ、その筋の人達からは熱狂的に支持を受けていたのはブラック・メタラーにはもはや説明するまでもないだろう。2003年に惜しまれつつも解散したらしいが(何でも結成当初にも一度解散したとか)、2007年にめでたく復活。
 そして、復活第一弾となる本作をリリース。ちなみに彼らの通算5作目、デモ音源のリマスタリングCDを加えれば6枚目にあたるフルアルバムである。
 さて、Daemon、Morfeusの二人のブラックメタル・クレイジーを中心としたスペース・シンフォニック・ブラックバンドの復活第一弾というわけなのだが、ぶっちゃけて言ってしまうと筆者は初期の彼らの音楽性が微妙に苦手。そのあまりにも馬鹿馬鹿しいコンセプトから繰り出される音世界は無駄に大仰で激性というよりは劇性を重んじていて、楽曲の尺もやたら長く、その世界観こそ嫌いではないものの、雰囲気モノの域を出ないという感想しか持っていなかった。
 しかし、本作では復活第一弾という意気込みもあるのが、わりとストレートな作りの楽曲が多く、ブルータルでアグレッシヴなブラックメタル・サウンドが強調されているので、筆者のように雰囲気モノが苦手な方には聴きやすくなっていると思う。
 もちろん、スペース・シンフォニックと称される大仰な曲展開も健在ではあるのだが、初期のようなフワフワとした宇宙遊泳の如き浮遊感は減退。宇宙的というよりは近年のMANOWARにも通ずる神話性の強いシンフォニック・アプローチをとっており(もちろん、あれほどコテコテではないが)、そのあたりは初期からのファンには受け入れ難いところもあるのかもしれない。
 しかし、それだけがブラックメタルという音楽の魅力ではないとしても、妖力を巻き上げながら禍々しく疾走するブラックが一番好きな身としてはこっちの作風の方が断然楽しめる。いくらブラックメタルは雰囲気が命とはいってもね、スピード、へヴィネス、ラウドネスがあった方がもっと楽しめると思うんだよ、やっぱり。
 ただ、万人に広くアピールできる強烈なキラー・チューンの不在だとか、ヴォーカルがちょっと弱いんじゃないの?とか、サイバーな世界観ではないのに打ち込みは不自然、曲の尺は相変わらず長め、メロディにもっと臭みがってもいいかな、やっぱりくどいし、同じ曲調が多くて飽きてくるなどと難点がないわけではなく、少々詰めの甘さが目立つ。まあブラック・メタラーにはそんなことは些細なことなのだろうし、相変わらず美麗なアートワークに惹かれた方は聴いてみる価値はあると思う。

 2008.3.1

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