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ブラックメタル 

アーティスト

BLASPHEMY

 

フルレンス

   アルバム               個人的満足度                

Fallen Angel of Doom 

[収録曲]
1. Winds of the Black Godz (Intro)
2. Fallen Angel of Doom
3. Hording of Evil Vengeance
4. Darkness Prevails
5. Desecration
6. Ritual
7. Weltering in Blood
8. Demoniac
9. Goddess of Perversity
10. Desolate One (Outro)

★★★★★★★★★★
  1990年リリースの1STフルレンス。

 なんでもWar Blackなるブラックメタルの一つのスタイルを生み出した伝説のバンドということらしい。確かにブラックメタルという言葉が無かった時代からこの音はあまりにも強烈である。
 アルバムはどうしようもないほど殺伐としたインストから幕を開けるが、続く2. Fallen Angel of Doomの音質の悪さにはびびった。インストの音質の良さもこちらの音質の悪さも全て計算づくか。音量上げないと何やってるかわからないから本当に危ない。
 グラインドコアと言われることも多い音楽性の彼らだが、なるほど、無遠慮で埃っぽいブラストに性急感どころか死に急いでいる感覚はグラインドコア寄り。そういったこともありどちらかというとハードコア畑にカテゴライズされるのかもしれない。
 簡単に揶揄するとすれば初期VENOM meets 初期NAPALM DEATH meets 初期CELTIC FROSTか。しかも、これらのバンドの非常に極端な部分を抽出し、圧縮。そこに天使の皮をかぶった悪魔が舞い降りてファック&デストロイ。もう無茶苦茶のゲロゲロのぐっちゃぐちゃ。本能的なやばさを感じるという点ではスイスのFEAR OF GODも思い出したりした。
 演奏は上手いのか下手なのか一切不明。しかし、某B!誌観点からすると完全に下手ということになるだろう。音楽的に聴くに耐えないとかお約束なこと言い出して10点とかつけられちゃうタイプのバンドである。
 ヴォーカルも何を言っているのか一切不明。ロクなことを言っていないことは想像に難くないが、まともな精神状態でないことは明らか。デスボイスというよりはシック・ボイス、ペイン・ボイス。
 一見単なるプリミティヴブラック、雰囲気ものとしか見られなさそうなバンドだが、音量を上げて良く聴いてみれば音楽的には結構良く出来ている(一般的からするとほど遠いが)。タイトル・チューン2. Fallen Angel of Doom6. Ritual あたりなんかは正統的なグラインドとしても通用するだろうし、4. Darkness Prevails10. Desolate One (Outro) で見せるシンフォニックな味付けも良し。9. Goddess of Perversityのノイズから始まるオープニングには、ノイズ系、スラッジ/ドゥーム、もしくはドローンにも繋がってきそうな革新性の高さも感じた。
 メロディだって決して無いわけではないし、ギターリフも良く聴けばわりかしキャッチーなので、ただのカルトブラックメタルバンドで括ってしまうのはあまりにも惜しいと思うのだが。
 前述した音質の悪さも含めて、到底優等生メタラーにはお薦めできない音源。我こそはという病人は是非彼らという存在を省みてやってほしい。
 ちなみにこのバンドのルックス、凶悪につき。ご注意を。
 2007.10.18